■山行日:2017年07月30日-31日
■山:乗鞍岳
■目的:北アルプス展望
■ルート:畳平-乗鞍岳-畳平
大黒岳-魔王岳-バス下山
ヨメさん不在の週末、しかも月曜もお休み
さぁさぁ山だ、山だ、縦走だ、って騒いでたけど
日本列島はずっと雲の中、しかも東の海上には
二つの台風が右往左往で大気の不安定さは最悪
どうよこれって
土曜の夜に、どうにか雨が降らない山域として浮かんだのは
乗鞍岳だ、きっと二日ほど前、TVで見たニュース映像が
深層心理にあったのではないだろうか
その映像では「天空のお花畑が今満開に」との字幕と共に
畳平の映像が流れていたっけ
花にはそんなに興味は無いが、一度しか歩いていない乗鞍は
ガスガスだったっけ、久しぶりに行こうか
■ホワイトアウト
松本インターから高速を降りると、猛烈な睡魔に襲われた
コンビニ駐車場で30分仮眠のつもりが、1.5時間も熟睡した結果
乗鞍高原からバスに乗ったのは10時、畳平着はなんと11時だ
気を取り直して歩き始めるも、ガスガスな空は、真っ暗なまま
歩けど、歩けど、何の景色も見えず、ツアーのグループに挟まれ
のろのろと着いたピークは、人だかりで立つ場所すら無くて
そそくさと撤退・・・
なんだなんだ、この山行は、オレは苦行に来た修験者じゃないぞ
ったく、何故にこんなガスガスな日に、ツアーがどんどん来るんだ
とボヤきながらも、下山する頃には、人もまばらとなり
足元の花たちを愛でる余裕も出て、少しだけ気分も良くなった
■霧にむせぶ花たち
畳平では、ニュース映像を思い出し、お花畑へと脚を伸ばすと
そこは、一面霧に包まれた、ただの真っ白な世界だった
何が、満開なんだよ、何にも見えないよ、ったく展望も花も・・・
と、こぼしながら人気の無い木道を進むと、一瞬の風で霧が晴れた
その足元には、愛らしく揺れる花たち
あぁ、なんて健気なんだろう
高山の短い夏を、精一杯生きようとする小さな命たちが揺れる姿
その姿の儚さ、健気さに、柄にも無く惹き込まれていた
お花畑で時を忘れていたおかげで、もう15時、次のバスを待つ間に
山友がお気に入りだと言う白雲荘を少し覗いてみることにした。
■白雲荘
テラスから、綺麗なダイニングを見ていると小屋の人が出てきた
「今夜は星空が見えますよ」 「明日は数日振りに晴れで、ご来光も」
「今日は部屋も空いてますよー」 魅力的なキーワードで揺さぶられ
じゃ泊まろうか、なんて流れに・・・ソロ山行って気楽だよなぁ

清潔な館内、檜(ねずこ)のお風呂、リニューアルから4年の山荘は
居心地も、食事も最高で、特にご飯が美味しくて、小屋主に聞くと
乗鞍山系の水で育てられ天日干しされた米を、鶴ヶ池の水源から
引いている水で、しかも釜で炊いているそうだ


そんな小屋には大満足だったが、星空はガスで全く見えなかったし
わざわざ4時起きで、ご来光目当てに大黒岳登ってもガスしか
見えなかった事を、朝食の際に、若き小屋主さんにグチると
「あー、残念でしたねぇ、でも今日は晴れます!魔王岳からでも
北アルプスはばっちりですよー」 と、嬉しい予言を頂いた
■魔王岳
小屋主さんご自慢のお米の朝ごはんを美味しく頂くと、小屋を後にする
晴天の予言も、少し怪しく思っていたが、昨日とは違って青空が光る
天空のお花畑をサクっと周回すると、ぼちぼち魔王岳に向かった。
しかし魔王岳からは、エコーラインの流れるようなドライブウェイ
ガスに煙る稜線、それしか見えない・・・北を望むもアルプスの影も見えず
あぁーぁ、なんだかなぁ

しばし、魔王岳でぼーっと周囲の峰々をあっと言う間に包んでは消えてゆく
夏雲の姿を眺めては、時を過ごした。あぁ、もう本当にナツヤマなんだ
■天空のお花畑
バスを待つ間、もう一度お花畑へと降る。昨日は無かった光を受けて
きらきら、きらきらと輝く花たち。他に見るべき風景が無かったことは
紛れも無い事実ではあるが、こんなにも高山植物が可愛く想えたことは無い
今までなら「天空のお花畑」なんて聞いてもさほど関心も無かったが
なんと、健気で、愛おしい命だろうか
あと何日、いや、あと何時間、こうして揺れていられるのだろうか
花たちよ、短き夏を美しく過ごして欲しい
白雲荘の若き小屋主の予言は、ことごとく外れたが
始まったばかりのナツヤマ、その空気、青空、流れる雲
そして愛らしい花たちに癒された山旅となった















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