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私を穂高に連れてって 秋の涸沢カール(前)

■山行日:2018年09月22日(土)-24日(月)
■山:涸沢カール
■目的:10年ぶりの紅葉
■ルート:上高地BT(08:20)-徳沢ランチ-横尾(12:10)-涸沢(15:30)
     涸沢(08:40)-横尾(11:00)-徳沢ランチ-上高地BT(14:50)

一昨年末、NHKのプログラム「72時間」を見ながら、嫁さんのこぼした一言

 「もう一回でええねん。あの穂高の景色、あれもう一回観たいねん」

その一言に、連れてってやる!と約束しながら、時は過ぎ去り
二年目となった今年の夏、毎日のウォーキングを始めた嫁さん

その目的は、やはり穂高だった
もう一回、あの穂高へ連れてって
その約束を果たすため、ふたり上高地へと
10年ぶりとなる穂高を目指して


繰り返してやって来る台風の隙間を縫って
午前中は雨、午後から翌日は晴れ予報の22日、23日に決行とした
早朝の沢渡駐車場、ボンネットを叩きつける雨の音を聞きながら
30分ほど、ぼんやりしていたけれど、きっと晴れる、行こう!

雨の上高地BTは人気もまばら、10年ぶりとなる夫婦涸沢行きは
レインスーツを着込んで雨の出発、河童橋も無人で寂しそう
明神館を過ぎる頃、少しだけ空が明るくなり、徳沢では
寂しげなテン場が、雨上がりの空気に輝き始めていた

ランチを済ませると、黙々と横尾へ進むだけ
嫁さんの荷物は軽くしているが、それでも足取りは重くなる
いつの間にか完全な青空、しかも夏日のように照り付けて来る
横尾では大休止しよう、そう言って励ましていた嫁さんも
輝く空に、俄然元気が出てくる

さぁ、いよいよ穂高だ、10年ぶりに夫婦で歩く穂高だ
天気の回復は嬉しいが、照りつける日差しの強さは厳しくて
一気に、本谷まで行くつもりが、手前の樹林で嫁さんが動けなくなる
顔色も優れない、そりゃ仕方ないよ
数年間、登山とは離れていたんだから


本谷は、連日の雨のおかげで、沢が溢れんばかりの水流
その川原で、ザックを降ろし、沢からの涼風に、暫し癒される
見えるか?あそこが北穂高、よくあんな所まで歩けたよなぁ
えー?私あんな高い山登ったん?信じられへんわー

そんな会話を繰り返しながら、嫁さんを励ましていたつもりが
いつしか自分の脚が重くなっていた
去年の夏の北岳以来のテント装備、しかも季節はずれの暑さ
とめどなく流れる汗、背中に食い込むようなザックの重み
ヒュッテの屋根が見えた頃、ついに嫁さんに言った

悪いけどオレ動けないわ。先に行ってくれるか

何が連れてってやるだ、最後の2ピッチは完全に嫁さんの方が早く
ヒュッテへの階段では、二~三歩づつ立ち止まる始末

涸沢ヒュッテ名物の、おでんの香り漂うテラスでハイタッチするが
感動を分かち合う時間なんて無い、すぐにテン場を探し設営だ

ようやく今夜の宿の場所が決まると、さっそくビールを仕込む
今日のおでんは売り切れ、まぁいいさ明日もある、ってことで
テン場でようやく乾杯

ほんまに来れたなぁお父ちゃん
あぁ、よぅ頑張った、ほんと頑張ったな二人で

初秋の黄昏が静かに幕を下ろし始める涸沢カール
二人で何度も頷きながら、お互いの健闘を称え乾杯を繰り返す
相変わらずテントから出ない嫁さんに、山ごはんを作ってやり
デリバリーしながら、いつの間にかほろ酔い

なんだ
何も変わってないじゃないか
山も夫婦も

風は冷たく暖かく
穂高に包まれ、シュラフで眠れる幸せに浸った

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コメント

コメント一覧 (4件)

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    おお!行きましたね!秋の涸沢!
    あの記事一昨年でしたね、よく覚えてます
    んで、ウチも行っちゃーかななんて。。
    未だ行けずですw
    やっぱ奥様居るといいなぁ〜
    一度と言わず続くといいなぁ。。
    いや、スロさんソロでもカッコいいすよw

    0

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    paalletさん

    二年待った・・・、そうですね
    あっという間の二年でしたが
    ようやくって、感じです
    暖かい言葉ありがとうございます^^ 0

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    akt39さん

    あらまぁ、よく2年前の記事まで覚えて頂いてー
    ちょっと感動です^^
    ぜひ、いつか奥様とご一緒してください
    ここの秋は最高ですよ! 0

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