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夏輝く 鹿島槍ヶ岳(前)



■山行日:2023年07月16-17日
■山:鹿島槍ヶ岳
■目的:北アルプス未踏峰
■ルート:★柏原新道登山口(04:40)-種池山荘(07:50)-爺ヶ岳南峰(09:10)-冷池山荘(11:00)
     冷池山荘(03:30)-鹿島槍ヶ岳(05:00-05:30)-柏原新道登山口(10:45)


北アルプス主峰にはいくつかの未踏峰が残っている
それは四峰、そのうちの二つは一気にやっつけたい!
長年そう想いながら叶っていないのが鹿島槍ヶ岳と五竜岳で
それは縦走で通そうとするから日程と天候とのタイミングが合わないってこと
自分では分かっているのだけど、ついつい欲が出てしまうのである

で、これじゃいつまでたってもあの峰を踏めないので
今年は先ずは鹿島槍を踏もうと決めていた
そして海の日三連休の二日間で決行することになった

7月海の日の三連休の中日
これはこれで扇沢駐車場も空いてるのでは?なんて悠長に移動したが
結局は無料エリアはどこも満車で泣く泣くお高い有料駐車場へ
2時間の仮眠を経て登山口へ向かうと、まだ薄暗い中林道は登山者の列
やっぱ連休の北アルプスなんて来るもんじゃないな、なんてグチりながら歩き始める
そもそも蒸し暑い柏原新道、今日はさらに湿度が凄い
八ツ見ベンチまでで既に一度シャツを脱いで絞ったほどの汗
こんな具合だと稜線に乗っかる頃にはどうなってるだろうか?
駅見岬を過ぎ石畳辺りでやっと谷側からの風が通るようになると
針ノ木がガスの合間から姿を現してくれた
その威風堂々とした姿に脚も止まる
曇天が続く中、一瞬ガスが流れると蓮華岳の稜線も現れた
このまま雨が降らずに歩けたらと淡い期待
水平道にはいろんな花が咲いていて足元が賑やか
ガラ場では団体さんとのスライドとなり、しばし待たされる
これが陽射しカンカンだったら堪らないけれど
曇天な上に谷からの涼しい風に汗も引いて寒いほど
その涼しさもダケカンバ樹林の鉄砲坂ではまた蒸され
種池山荘に着く頃には再び汗びっしょり
山荘前にはいつものようにチングルマが満開で迎えてくれて
小学生連れのファミリー登山者で賑わっていた
その光景に、コロナ渦も落ち着き始めてやっと訪れた普通な日常
普通な日本の夏休みを感じて、なんだかほっとする
山荘から爺ヶ岳南峰まで、晴れてたら素晴らしき展望だけど
なぁんにも見えず、せめてこんな天気なら雷鳥に会えないかと
足元のハイマツをキョロキョロするけれど姿は見えず
いつの間にか南峰へ立っていた
ふり返ると立山連峰からゆっくりと厚い雲が流れ込み
美しき稜線はあっと言う間に隠されてしまう
足元にはガスに隠れそうになる沢、これが棒小屋沢だろうか
だとすると、この先は黒部川、そしてかの十字峡へとつながる沢だ
そう想うとよくある沢の風景にも心が揺さぶられる


何も見えないが中峰も踏んで、いよいよ未踏の稜線を進む
って、こんなコンディションじゃまったく盛り上がらない
北を見上げても濃いガスに覆われて目指すピークは影すら見えず
その足元に冷池山荘が薄っすらと浮かぶだけ
しかし、この小屋のロケーションも素晴らしい
よくぞこんな場所に建てたものだ





冷乗越へ大きく下りきる
本当は敬愛する山の師匠が歩いたのと同じように赤岩尾根からこの乗越へ詰め
鹿島槍を踏み翌日に爺ヶ岳から扇沢へ下る周回ルートとしたかった
でも明日は連休最終日、きっと混雑で車回収も大変なことになりそう
ってことで赤岩尾根は断念したのである

その冷乗越から赤岩尾根を望むが雲に隠れていた




さて種池山荘に着いたはいいが、まだ11時前?悩ましい時間だ
曇天覚悟でこのまま鹿島槍踏んで、晴天予報の明日は展望を楽しみに
もう一度手前の布引山まで登って下山するってのはどうだ?

ふむ我ながら良きアイディアじゃないか



とりあえずエントリだけしておくか、と意外なほど大きな規模の山荘へ入る
受付の説明や下駄箱の靴に着ける番号札、枕カバーを丸めて破棄するための輪ゴム
ひとつひとつに工夫がされていて感心していると、なんだか美味しそうな香り
ふむ、ふむふむ、誰かのオーダーしたラーメンめっちゃ美味しそうじゃないか


山荘の大きさと同じように意外性を覚えたのがラーメン
いや、もちろん市販品だと分かっているが美味い!
山小屋ラーメンで海苔とほうれん草が乗ってるって初めてだぞ
こりゃ過去イチだな、極私的山小屋ラーメンランキングNo.1確定だ

ってこの時点で缶ビール(それもロング缶)空けてラーメン喰ってどうするよ
このままピーク踏むとか言ってたじゃないかオレ


ランチの後は部屋の前にあるベンチに座り
まったりと窓の外を流れる雲を眺めていると予報通りの雨が断続的に降り始めた
結局は缶ビールの誘惑に負けて正解だったなとほくそ笑む
夕食の席で「明日の天候は晴天となります」とのアナウンスに歓声が上がり
やっと気分も高揚し始めた
さぁどんな展望が待っていてくれるのだろう

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