深夜3時半の新穂高駐車場は既に満車で、警備員さんのアドバイスに従い
初めての鍋平駐車場へ移動してしばし仮眠、出発は7時
思ったよりも新穂高まで歩かされ、ちょっと不機嫌な出足
わさび平で朝食をとってると、既に暑さがじわじわと迫って来る
つい先週の中央アルプスでの脱水症状が後を引いていて少し不安
その不安は的中して、小池新道も秩父沢を過ぎ風が止むと急激に湿度が上がり
息苦しくなるほどの暑さに、その不安はどんどん膨らむばかり
そして全身から滴る汗が止まらない、ここは蒸し暑さでも名が通ってるルート
そのうえこの気温だ、もう既にヤバくなってるかも
槍を覆うように沸き上がる、これぞ夏雲といった風景にも心揺さぶられることもく
ほんの少しでも日影が有れば、あの狭いトレイルで腰を降ろし汗を拭き
10分歩いては5分休憩するような有様に、どんどん嫌な予感が
たった数日前に指先が震えるほどの脱水症状を経験したばかり
少しナーバスになり過ぎてることも分かってはいるけれど
と、だましだまし歩き続ける事6時間40分、自分の想定CTを1時間近く超えて
どうにか鏡池に辿り着いた、と、その時一気に曇天へと空色が急変したかと思うと小雨が落ち始めた
あぁ、大丈夫だ。これでもう大丈夫だ
助かったよ
雨が落ちて来てこんなに喜んでるって、どうなんだ?
と自分に突っ込みながらも、火照った身体が冷え込んでいく感覚に笑みが浮かんだ
その雨は一瞬で身体をクールダウンさせてくれて、そこから弓折乗越に進む頃は
冷たい風も吹き、自分でも不思議なくらい足取りも軽やかになり
傘をさしての稜線歩きもご機嫌で、あっという間に双六小屋だ
小屋に着く頃には雨も上がり、虹が浮かぶ空を眺めながら乾杯
はぁ、ようやくたどり着いたよ双六小屋まで
この小屋のスタッフは皆さん元気で笑顔、こんな気持ちの良い小屋は久しぶり
そして良い意味で期待以上だったのが食事だ
メインの天ぷらはほぼ揚げたてで、副菜も多くてたいへん美味しく頂いた
夕食後、黒部方向の雲が流れはじめる
ちょっと遅いよ
憎まれ口をこぼしながらも、明日の青天予報に頬が緩むのであった















コメント