
■山行日:2019年11月06日(水)
■山:鏡平から弓折乗越し
■目的:冠雪の穂高
■ルート:新穂高(05:30)-弓折乗越-鏡平(10:00-12:30)-新穂高(15:45)
■山:鏡平から弓折乗越し
■目的:冠雪の穂高
■ルート:新穂高(05:30)-弓折乗越-鏡平(10:00-12:30)-新穂高(15:45)
講演会場で一度お会いして、ブログいつも拝見してますよ
との声に、ニコっと人懐こい笑顔で応じてくれただけ
なのにTVの映像で見るハチローさんは懐かしく
そして、彼の遺作となった穂高の映像の美しさと共に
胸に、じんっと沁みて、なんだか急に穂高を見たくなった
との声に、ニコっと人懐こい笑顔で応じてくれただけ
なのにTVの映像で見るハチローさんは懐かしく
そして、彼の遺作となった穂高の映像の美しさと共に
胸に、じんっと沁みて、なんだか急に穂高を見たくなった
行こう、仕事なんて投げ出して
北アルプスへ行こう、雪の穂高を求めて
そんな時間があってもいいじゃないか
北アルプスへ行こう、雪の穂高を求めて
そんな時間があってもいいじゃないか

深夜の新穂高駐車場
さすがに11月の平日ともなれば数台しか無く静か
缶ビールを一気に呑むと、ラゲッジでシュラフに潜り込む
車窓から除く夜空は晴れ渡り、星々は煌めいていた
缶ビールを一気に呑むと、ラゲッジでシュラフに潜り込む
車窓から除く夜空は晴れ渡り、星々は煌めいていた
5時に起き出すと、ダウンを着込み準備する
指導センターで登山届を出したのは05時30分だった
指導センターで登山届を出したのは05時30分だった

真っ暗な林道をとぼとぼ歩いてて、重大な忘れ物に気付く
熊鈴を忘れたのだ、もう11月、山小屋はすべて閉められた平日
鏡平どころか左俣林道を歩く人すら一人も居ないだろう
仕方なく、暗闇の中、時折大声を出したり、唄ったり
熊鈴を忘れたのだ、もう11月、山小屋はすべて閉められた平日
鏡平どころか左俣林道を歩く人すら一人も居ないだろう
仕方なく、暗闇の中、時折大声を出したり、唄ったり
橋を渡り右岸のカーブを過ぎた辺りから、ようやく明るくなる
わさび平小屋は静けさの中、夏の喧騒を思うと嘘のよう
わさび平小屋は静けさの中、夏の喧騒を思うと嘘のよう
林道は落ち葉で埋まり、かさこそ小気味の良い音を立てるが
その音すら大きく聞こえるほど、静けさは深い
その音すら大きく聞こえるほど、静けさは深い
やがて正面に山影が見えるようになる、位置的には弓折岳だろうか
左岸へ渡る橋で一瞬考える
これを渡り、奥丸山へ行くのもアリだろうか・・・
2013年の11月、同じように冠雪の穂高を見るために歩いた
あの日の情景が蘇るが、振り切るように直進する
左岸へ渡る橋で一瞬考える
これを渡り、奥丸山へ行くのもアリだろうか・・・
2013年の11月、同じように冠雪の穂高を見るために歩いた
あの日の情景が蘇るが、振り切るように直進する
小池新道を歩き始めてすぐ、ダウンを脱ぎ、しばらくすると
長袖のインナーも暑くなり、朝日の中に槍の穂先が見え始めた頃
半袖Tシャツ一枚になる、なんだよこれ、アイゼンまで持って来たのに
半袖Tシャツ一枚になる、なんだよこれ、アイゼンまで持って来たのに
橋が外された秩父沢、水飛沫が凍り付いた岩を踏んで渡る
空は青く、空気はぴんと張りつめているが陽射しは暑い
体感的には10月初旬くらいではないか
空は青く、空気はぴんと張りつめているが陽射しは暑い
体感的には10月初旬くらいではないか
イタドリが原
シシドウが原
徐々に勾配がキツくなり、汗が滴るが
ふと立ち止まると、一瞬の秋風で全身が震えるほど冷える
歩けど歩けど静けさだけ
ふっと視界が広がると
凍り付いた湖面が鈍く光る鏡池
凍り付いた湖面が鈍く光る鏡池
槍と穂高を背景にした、まるで絵画のような風景
その美しさよりも、静寂の深さの方が強く
押しつぶされてしまいそう、でも脚は一歩も動かない
その美しさよりも、静寂の深さの方が強く
押しつぶされてしまいそう、でも脚は一歩も動かない
心細くなるほど美しく、そして静か
その静寂から逃げたくて、わざと大きな音を立て
雑にザックを降ろし、思いっきり大きな声を出す
その静寂から逃げたくて、わざと大きな音を立て
雑にザックを降ろし、思いっきり大きな声を出す
おぉーい、来たぞぉーっ
その声が一瞬で穂高に吸い込まれ
今までよりも更に深い静けさが訪れる
再び魔法にかけられる前に、慌ててカラミで歩き始める
今までよりも更に深い静けさが訪れる
再び魔法にかけられる前に、慌ててカラミで歩き始める
冬支度の鏡平山荘、湿原に渡された木道も外されて
これから迎える雪の季節を静かに待っている
これから迎える雪の季節を静かに待っている
しばし腰を降ろし鏡池を見下ろす
ハチローさんが護った小屋の建つコルもすぐそこにある
ハチローさんが護った小屋の建つコルもすぐそこにある
おぉーい、来たぞぉーっ
再び大声を出すも、鏡池と違って響きもせず
ただ、自分の想いとともに青空へと吸い込まれ消えた
ただ、自分の想いとともに青空へと吸い込まれ消えた
もう、もう充分だよな
自分を納得させると引き返した
自分を納得させると引き返した
鏡池まで下ると、展望独り占め贅沢ランチ
しんっと静まった世界
まるで人生が過ぎてゆく音すら聴こえてきそうな静寂
今、そこに誰かの想いが音を立てて過ぎているのかもしれない
まるで人生が過ぎてゆく音すら聴こえてきそうな静寂
今、そこに誰かの想いが音を立てて過ぎているのかもしれない
さぁもう帰ろう
下りは2017年のあの日と同じように
陽の傾きによって浮かぶ陰影が、穂高をより美しくして行く
新道を下りきるまで、その穂高を正面に見据え
何度も何度もため息をついてはとぼとぼ下る
何度も何度もため息をついてはとぼとぼ下る
そして下りきった林道は、晩秋の樹林が美しく
何度も脚を止めさせる
何度も脚を止めさせる
新雪の左俣林道をスノーハイクも楽しいだろうな
晩秋の頃、人気のない
この右俣林道を、缶ビールを担いでまったり歩くのもどうだ
きっと静かで、いい時間を過ごせるだろう
きっと静かで、いい時間を過ごせるだろう
そんなヤボーを抱くほど、この林道沿いの紅葉は素晴らしい
なんと言っても穂高の裾野なんだ
あの穂高が、そこにあるんだ
10時間以上誰とも会わずひとりきり
やっと下界へと辿り着くと、林道始点から穂高を見上げる
あぁここからも、白出のコルが見えるんだ
あぁここからも、白出のコルが見えるんだ
毎年、小屋閉めを終えた日、まさに今日辺りだ
奥穂高山荘の兵たちがあのコルを下り、下界へと戻る様を
ハチローさんのブログで読んでは、雪に埋もれ始めた穂高を想う
それは、自分なりの季節の区切り、ちょっとした楽しみだった
奥穂高山荘の兵たちがあのコルを下り、下界へと戻る様を
ハチローさんのブログで読んでは、雪に埋もれ始めた穂高を想う
それは、自分なりの季節の区切り、ちょっとした楽しみだった
TVのドキュメンタリを見て、それだけで
居ても立っても居られなくてこうして穂高へやって来た
まだそんなアツイ想いを持てることに我ながら苦笑いし
最後にもう一度穂高を振り返ると、がらんっとした駐車場へと下った
居ても立っても居られなくてこうして穂高へやって来た
まだそんなアツイ想いを持てることに我ながら苦笑いし
最後にもう一度穂高を振り返ると、がらんっとした駐車場へと下った
そしてぼくたちが喜んだり悲しんだりしながら暮らしている今この時に
穂高ではただ風が吹き雪が舞って、荘厳な無言劇が繰り広げられているに違いない。
そんなことを思い描いてみると、時にこの世の瑣末な悩み事などどうでもよくなる。
(宮田八郎さんブログ引用)































コメント
コメント一覧 (4件)
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なんと贅沢な! 0
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palletさん
贅沢でしょ(^^)
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このエリアは憧れですが、駐車場や山小屋の混雑やらで敬遠してました。
シーズンを外しても、とっても良いですね!
てなこって、山行計画のリストの上位にランクイン・・・
いただきます・・・ ( ..)φメモ 0
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GRIさん
そうなんですよー、まぁ北アの人気ルート全般に言えますが
小屋閉め後の日帰り可能なルートは、しんっと静かで
超お薦めですよ、ぜひぜひ~
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