MENU

秋は何処へ 焼岳

■山行日:2019年09月15日(日)
■山:焼岳
■目的:初秋の風薫る穂高を望む
■ルート:中の湯登山口(09:00)-山頂(13:00)-ランチ-中の湯登山口(17:00)

去年の夏の終わりのこと
10年ぶりに穂高へ連れてって欲しいと言い出したヨメさん
じゃ、訓練登山だ、この山頂を踏めなかったら涸沢行はナシ
と、厳しい課題として臨んだのが焼岳、それと同じ事を
今秋も実行することに、それも去年とまったく同じ、9月第二週だ

ま、去年は涸沢止まりだったけど、ちゃんと歩けたし
大丈夫だろう、と、当日の朝までは、そう思っていた


昨年は曇り空だったぶん、涼しい朝だったと記憶しているが
この日は残暑厳しく蒸し暑く、先ずは中の湯登山口で
出足が遅くなったことを悔やんだ

樹林の急登が続く中、風もなく汗が滴る
こんなところで、この状態だと
樹林を抜けた後は、どうなるんだろうか

その不安をさらに煽るのは、嫁さんの表情だ
ただでさえ久しぶりの登山に、この暑さ
数年ぶりに履き替えた、おニューなシューズにご機嫌だったのは
ほんの20分だけ、前を行く嫁さんの苦しそうな息遣いに
こりゃ、今日はダメだな、と思っていた

そんなとき、休憩している若き夫婦と、小さな女の娘と遭遇
推定5歳のキュートな山ガールの笑顔に癒され、ようやく歩きだす嫁さん

あんな小さな子でも歩いてるねん
負けたらあかんわ

ま、やる気が出るのは歓迎するけれど

やっと樹林から抜け出して、りんどう平
それでも、思ったほど風も通らず、夫婦で酷い汗

ほら、穂高、見えて来たぞ

いや、ムリ
お父ちゃんひとり行ってきて、私あんな処まで絶対ムリ

いや、今日の行き先は焼岳ですが?
って言うか、ここから穂高って、おい

しかし、暑いなぁ、どしたん?去年はもっと涼しかったし
もっと色付いてたよ?全然、秋めいてないやん?

確かにそれは気になっていた
でも、それは自然のことだから、年によって変わるもんさ

再び歩き始めるが、数分で脚が止まり、座り込むの繰り返し
そこへ、あの推定5歳山ガールと合流すると、どうやら彼女もグズってる
若き母はどうするのか見守っていると、背中を撫でながら

泣いてどうするの?
泣くと鼻水が出て、せき込んで、もっと辛くなるだけでしょ?
なんにも悲しくなんて無いはずよ、こんなきれいなお山では

こっくん、こっくん
何度も頷いては、涙を堪えようとする健気な姿に
もう、お母さん降ろしてあげてもいいのでは?
なんて、ついつい心で思ってしまう

そんなシーンに元気付けられた嫁さん
最後の力をふり絞り

去年、諦めかけたところは?どこ?
もう過ぎた?

そうだ、去年は2300mと記された岩の手前で一瞬諦めかけたのだ
もうそこは過ぎたぞ、あと30分も歩けば肩まで行ける

わかった、そこまで、そこまでは行くわ

息も絶え絶え
青白い顔で、南峰とのコルから、やっとこさ北峰の肩まで歩くと
どすんと腰を降ろし、ごめん、もう歩かれへん

もうすぐそこだけど、まぁムリさせる事もないし
しかし、いつの間にやらガスって来てる

慌ててピークへ駆け上がる
残念ながら穂高がガスに包まれて行く

少しだけ残ってた笠ヶ岳の頭も消えて行く

山頂にいる、多くのハイカーのため息とともに
その姿は、完全に消え去ってしまう

すぐに晴れるさ
でも、嫁さんひとり待たせてはおけない、降ろう

ほら嫁さんよ
推定5歳の山ガール、ちゃんと登頂してるぞ

山ガールの画像を見せてやりながらランチ
ひゃー、よぅ登ったもんやなぁ、悔しいなぁ

よほど辛いのか、珍しくご飯も残すほどバテきった嫁さん
下山も、よちよち歩き状態

期待していた初秋の色付きもなく
季節外れの大汗を流しただけの一日
こんなことで、秋のハイクはどうなるんだろうか

ま、なるようになるさ
気にするなよ

いやーっ、ここ美味しいわー

温泉に入った後、最近山友ご夫妻に教えてもらったお店で
松本名物「山賊焼き」に喜ぶ嫁さん
そう、下山ではあんなに凹んでたことも忘れ


次はバテへんようにスタミナ採っとくわ~

ま、どうなることやら

ブログランキング・にほんブログ村へ
■RANKING■

コメント

コメントする

目次