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邂逅 日帰り蝶ヶ岳




■山行日:2023年07月23日
■山:蝶ヶ岳
■目的:山の師匠にサプライズ
■ルート:三股登山口(05:10)—蝶ヶ岳(09:20-12:00)-登山口(14:00)

週末の天気予報は全体的に曇り傾向で今ひとつ
ふむ、仕方ない、トレーニングがてら丹沢へでも行くかと思ってたら
関西の山の師匠が今日から北アルプスへ入山しているとLINEが入る
しかも明日は大滝山から蝶ヶ岳へ向かうだって?
ふふふ、こりゃ蝶ヶ岳で待ち伏せサプライズに決まりだな

蝶ヶ岳は横尾から入山して徳澤へ下った一度っきりなので
安曇野側からの三股ルートは歩いたことがない
いつか歩きたかったので、今回はいいタイミングだ
深夜、中央道から長野道へ分岐すると突然の雷雨となり
今まさに大滝山でテン泊中の師匠を心配しながら安曇野へ
辿り着いた第一駐車場は、意外にも空きスペースがちらほらあって
スムーズに駐車すると2時間の仮眠をとって歩き始める
駐車場から10分ほど林道を歩くと蝶沢と常念沢が合流した本沢に当たり
常念との分岐の道標を過ぎると橋を渡り沢沿いに進む
吊り橋を渡ってもしばらくは沢沿いにゆるやかに進む
山ガールが二人、真剣な表情でカメラを向けているところへ遭遇
ん?あぁ、これね?
確かにゴジラっぽいかも、今やこの樹がこのルートのシンボルになり
ヒュッテで販売するTシャツにまでなってるのが不思議
ゴジラの木からは徐々に登山道っぽく勾配もキツくなる
ときおり北方の樹林の合間から覗くのは常念への稜線だろうか
やはり今日は雲が多い空だ
この辺りからトレイルは階段、ハシゴが現れる
どれもしっかりと安定していて、きちんと整備されていることが分かる
約90分でややフラットになり、倒木のベンチが並んでいた
ここが「まめうち平」
すでに暑さにやられて全身ぐったりなタイミング
ちょうど良い休憩場所に座り込んでひと休み
下山後に「まめうち平」なるネーミングに由来を調べていて初めて知ったこと
この地は「蝶ヶ岳カール」の底部にあるとのこと、そんなカールがあっただなんて!
「まめうちモレーン」もなんだか可愛いネーミングだ
確かにまめうち平からはしばらく平坦なトレイルとなっていた
ここがカールの底とは知らず歩いていたが、この辺りの樹林
その先に覗く稜線の姿、苔むす足元に伸びる木道
そんなシーンがとても印象的で、心地好い場所だと記憶に残っている
そんな心地好いカールの底は、ほんの10分もすれば階段になり
その変化がいかにも、さぁここから急登だぞ!と登山者へ激を入れている
まめうち平から80分で第二ベンチ
蝶のイラストが印された案内板に、あと1.7キロで蝶だ!
と、少し元気づけられる
そして常念の姿が見えるようになると
二枚目のシャツも汗びっしょり(それほど暑かった!)になりながらも
急ぎ足になる、師匠待っててくださいよー!
9時に徳本峠からのルートと合流する
この暑さの中我ながらハイペースで歩けたのではないか
ここで待ってると師匠と合流できるだろうか?としばし腰を降ろす
その辺りはお花畑状態で、常念から流れて来る風も心地好い
しばらく待つが、そんな都合よく出会えるワケ無いじゃないか!と
自分に突っ込みながら、先ずはピーク踏もう
山頂は何故か外国人ハイカーたちがゾロゾロ
みなさんガスで槍が隠れてても完全にハイになってるのが微笑ましい
そして外国人ハイカーたち、なぜか写真をとってやるよ!と
頼んでも無いのに詰めよって来て、半ば強引に(苦笑!)スマホを奪われて
やたらと make a pose だの smile だの連呼する、そのうち何だか
可笑しくなって、しばし山頂で国際交流的スマイル交換会(なんだそれ)
 
しばらく外国人ハイカーたちと遊んだあと、さぁどうする?
蝶槍行きたいけど、往復してる間に師匠とはぐれたりしたら
何のためにここまで来たのやら・・・
ってことで、小屋周辺を散策しながら待つことに
流れては消え去る雲
隠れては現れる槍
汗冷えに慌てて一枚羽織って、ぼーっ景色を眺める
こうやって山頂で誰かを待ってるだなんて始めてだ
ふふっ、なんだか悪くないぞこんな時間も
師匠には悪いが、ひとりお先に弁当を食べ
大滝山方向が見られるテン場で座り込んでいると
遠くから見覚えのある姿がゆっくりと・・・
その姿に大きく手を振ると、いつもの師匠の笑顔が
よぉ来てくれたなぁ、アホやなぁ
これ以上ないくらいの笑顔でそう言って喜んで貰えるとこちらも嬉しくて
一か月前に東京で落ち合って一杯飲んでるので、そんなに久しぶりでもない
でもやっぱり山で会えたらそれはそれは嬉しいものだ
御年七十五歳のD師匠
このところ山の終活に入っているようで
未だ歩いていないルート、もう一度踏んでおきたいピーク
それをひとり黙々と追いかけている姿に少し寂しさを覚える
でも誰しも登山に終わりの時は訪れる
その前に自分の力で、残された道を歩き尽くそうとされている
しかも、今回の徳本峠を超えての縦走ではご自身初の
ツェルト泊を取り入れるなど軽量化の探求も続けている
そんな山に対する姿勢には感銘を受けるばかりだ
大滝山からここまで意外にキツかったこと、ツェルトの利便性
最近は動画を残すためにカメラを導入したこと
などなど、師匠の話は尽きないが、そろそろここでテン泊の師匠ともお別れ
しばしの邂逅ではあったけど
敬愛する師匠と愛する北アルプスで過ごす時間は
しみじみと心に染みるひとときとなった
下山路は常念から沸き上がっては降りて来るガスに包まれて
何も見えない残念な行程となったけれど、山頂での邂逅を想うと
不思議と笑みがこぼれていた
その翌日、師匠から送られて来た画像には
これ以上はないほどの青天に槍の姿が輝いていた

コメント

コメント一覧 (5件)

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    あらら、スロさんの師匠と同い年だわ私(^^ゞ
    私、諸般の事情で山歩きお休み中なんですが
    同じ年と言うだけでなんだかとっても嬉しくなりました。
    百戦錬磨の山やさんとのことで私など足元に及びませんが
    お元気そうでさすがの貫禄、素敵ですね!
    で、師匠はあの地味な中村新道を歩いていらしたんですね。
    懐かしく(と言っても2019年だった)自分のレポ読み返してしまいました。
     https://sorairo02.exblog.jp/27761370/
    (スロさんには再読になるけどアドレスはらせてもらいますね)
    同年齢としたら、山の終活など仰らずにまだまだ歩いてほしいです(^^。 0

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    palletさん

    師匠と同い歳でしたか、それはそれは^^
    そうなんです、中村新道は未踏だったので今回歩いたそうです
    それを聞いて私もすぐにpalletさんの山行記事を想い出しましたよー
    まぁ終活って私が勝手に言ってるのですが、最近ではこれで最後だと
    白馬を周回されてたり、不帰ノ嶮を攻めてたりで、何のかんの言って
    精力的に活動されてます、そこにまたリスペクトさせられるのです
    きっとですね、まだまだ歩かれると思いますよ、はい(^^ 1

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    鍵コメ頂いた方へ

    わちゃー!ご指摘ありがとうございます
    これは私の完全な勘違いでした(^^;
    勝手にそう思い込んでたので訂正しています
    ありがとうございました^^ 0

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    スロさんの大好きな北アルプスで、師匠を待ち伏せサプライズだなんて、相変わらず粋な事をしますね♪

    「国際交流的スマイル交換会」で撮影してもらった満面の笑みのスロさんと、ピンと立った乳首に大笑いしましたが、
    師匠登場してからのお二人の絆が垣間見えて、何やらこちらこそ嬉しくおもいます。
    まだまだ、終わりと云わずに、どんどん精力的に山歩きをしてもらいですね。
    最後の“青天に槍”の姿が、まるで目に浮かぶような記事でした👌 0

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    bebeさん

    >ピンと立った乳首に大笑いしましたが

    そこかい(笑!)
    ったく夫婦して必ずコメントに乳首入りなんだから^^;
    そうそう、師匠にはまだまだ歩いて頂かねば
    そのうち我が師匠の偉大さを肴に一杯やりましょう
    盛り上がるよー(^^ 0

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