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残雪日帰り北アルプス 北ノ俣岳



■山行日:2021年05月04日
■山:北ノ俣岳
■目的:黒部展望
■ルート:飛越トンネル(05:30)ー北ノ俣岳(12:20ー14:00)ー飛越トンネル(18:00)

緊急事態宣言下のGWは何処にも行かず、ただ自宅でクサってたけど
明日はGW中で最高の晴天予報だと聞くと我慢できず用意を始めた
行き先は、もう何年も前から歩きたかった残雪の北ノ俣岳だ
大好きな飛越新道からピークを目指し、まだ雪に眠る黒部を望むのだ

この季節このルート、まだ雪深い上に天候の急激な変化によって
毎年のように遭難者が出ていて、ソロでは慎重にならざるを得ない
今日は吹雪の時間帯もあるが明日の予報は完璧だ、このチャンスを逃してはならない

飛越トンネルへの林道は、事前情報の通りトンネル手前1キロ付近で通行止め
道路を巨大なデブリが覆い、歩いてしか行けないので、乾いたアスファルトを
アイゼンでガツガツ進むと、登山口からはもちろん積雪
まだ朝焼けの名残があるキンっと冷えた空気の中登り始める


有峰湖展望箇所までの登りは、アイゼンがサクサク食い込む音も心地よい
そして有峰湖を見下ろす
昨日降った新雪と青空、素敵な山行の予感にイェーィ
この日は鍬崎山の存在感が強く、登りも下山時も、ずっと目に留まっていた
軽いアップダウンを繰り返し、ややフラットな樹林帯となる、ん?もう鏡池か?
とMAPを確認するが、ぜんぜん手前だった
このシラビソ樹林の中を歩いていると、残雪の北アルプス歩いてる感が
ふつふつと湧いてきて顔がほころんでしまう
エネルギーチャージは、最近お気に入りセブンの皮むきりんご
ザックにこのまま放り込んで、ちょいちょいカジるのが美味しい
笠の頭が覗いている、ここから寺地山まで、こんな地形だったっけ?
と何度も考え込んでは立ち止まる
はやり残雪でも雪山、夏道とは視覚的にも大きく違う
  
やっとたどり着いた寺地山から立山方向を望む
薬師岳への稜線の向こう、剱岳の姿が霞む


ここ寺地山でひと息入れて、周囲の山々を眺めるのが最高のひととき
なのに今日は薄曇りなのが残念

さぁ、北ノ俣だ、ここからも遠いな



一度下りきってからの登り返しの辺り、樹林にテントがちらほら見え始める
きっとBCスキーヤーのベースだろう



そして、この辺りから雪がクサり、脚がもつれ始め進まない、体力だけが消耗されて行く
何度も立ち止まり、もうあきらめよう、もうここでいいじゃないか
天気も高曇りだし、と自問自答を繰り返す




避難小屋を過ぎ、ガキ田のフラットなところで倒れ込み、15分だけ眠る
いや、マジでこんなペースだと下山が心配だ
稜線に12時着がリミットとしていたが30分遅らせよう


倒れ込んだ視線の向こう
遥か稜線が浮かぶ姿を眺めながら寝オチする



15分の仮眠から起き上がる、不思議なものでで少しだけ身体が軽く感じる
よしっ、なんとか持ちこたえた、さぁ稜線目指せ



12時50分、当初のリミットを50分オーバーで稜線
目の前には雲ノ平の向こうに水晶岳



そして黒部五郎
やぁ、昨秋以来だね!



ピークは後回しにして、赤木平の方へずんずん下り、雪庇の根本あたりで座り込んでランチ
雲ノ平山荘の屋根を見つける、こんなロケーションでちらし寿司、激しく美味い!



嬉しいことに13時を過ぎると、靄ってた空がゆっくりとクリアになって行く
水晶岳を覆う青空を見上げていると、もう下山のことなんて気にならなくなる




いいじゃないか、ヘッ電下山になっても
トレースはバッチリあるし、今日の天気だと18時くらいまでは明るいだろう



雪庇からピークへと
立山方向が霞んでいる以外は、すべての山が見渡せている
しかし、画像には写りきらないが槍だけが白く雪煙を上げていて
それが妙に気になっていた



下山後、帰路に就く車中で流れるラジオからのニュースで
槍の滑落死亡事故を知ると、複雑な思いになる

黒部五郎、鷲羽、水晶、赤牛、薬師、そして雲ノ平
北アルプスで、最も大好きな山たちにに別れを告げる。



ザクザクの雪をかき分けて、滑るように下ると
あっという間にガキ田、振り返ると北ノ俣岳の大きさに見とれてしまう



寺地山からは、ずっと霞んでた立山が少しだけ見えた



鏡池からは、もう惰性だけで歩いていた、それほど疲れ切っていた
それでも残雪の黒部エリアを歩けた達成感に満ち溢れていた




このコロナ渦の状況からすると、昨年に続き今年も歩けないだろうな
今度この一番好きな山域を眺められるのはいつのことだろうか
そうしみじみと噛みしめながら下山した


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