例によって予定を60分オーバーして6時から歩き始める
ただでさえロスタイムで歩き始めたのに、林道ゲートを過ぎ錫杖岳を正面に
カーブしたところから、いきなり林道がデブリで埋もれていて脚が止まる
この時点で今日は鏡平まで届かないかも?と不安がよぎる
そんなデブリを登っては下りを繰り返し、中崎橋を過ぎたところ
なんだこれ!?・・・目を疑ってしまった、これって林道が消えたどころか
突然雪山が現れたくらいの驚きだ、だって山だもんこれ
おいおい、こんなところからアイゼン着けるってどうよ!
わさび平まで歩いたところで一休み、なんだかもう疲れたぞ
後続の山スキーヤーのペアも、ここから板を着けて進むようだ
林道終点、本来なら登山口であるところも
大きなデブリに覆われて、どこがどうなってるのやら状態
いきなりの登山モードが始まる
予報は午前晴れ、午後から曇りだったはずが、空は冴えないカンジ
30分ほどの時間差だろうか、前方にはペアと、そのすぐ後ろにソロ
そして目の前に先ほどのスキーヤーだけ
そのスキーヤーの二人は鏡平ではなく大ノマの方に詰めて行く
積雪は想像を超えていて、秩父沢すらどこだったけ?みたいな状態で
クサり始めた足元に苦労しながら進む
空模様はずっと高曇でテンションも下がる一方
ふり返ると西穂高辺りはやっと青空が覗きはじめ
もう今日はこの辺りでもいいか・・・なんて思い始めたとき
前を行くソロ男性が、不思議な動きをしている
突然Uターンしたかと思うと、ザクザク駆け下りてくる
なんだ?

その男性は振り向き振り向き降ってくると大きな声で叫んだ
クマです、クマ!目の前を走って行きました!
彼によると大ノマの方から黒い塊が落ちてきた?かと思ったら
それは、その勢いのまま駆け出して、目の前を横切って
鏡平に続く尾根に駆け上っていたそうで、もう下りますよ、下りましょう!
まぁ怖くないって言ったらウソになるけどさー、そりゃクマも居るよ
ってなカンジで慌てて下る彼を見送ると様子を見ながら進む
と、なるほど爪痕みたいな ↑ トレースが残ってるよ
雪で埋まって良く分からないが、熊の踊り場を過ぎた辺り
こんなに勾配があっただろうか?少し雪から出ている木を掴んでワシワシ登る
ここ滑ると結構ヤバいぞ!下りの時はどうするよ?
やはりピッケルは持つべきだな、と猛省する
どうにか詰め終えると、先行のカップルに追い付いたので熊情報を共有すると
ソロ男性との距離はそんなに離れていなかったのに気付かなかったそうだ
彼女の方は完全に怖がり、鏡平か双六でテン泊予定だったのを中止するとのこと
うーんんん、そうかぁテン泊装備担いでここまで来て中止かぁ・・・残念だなぁ
まぁ女性もいてリスク回避を第一とすると確かに中止も懸命だろうな
そんなカップルと前後しながら、最後のアップダウンを進む
少しだけ穂高が青空に照らされだし、もうグダグダに疲れ切ってたはずなのに
ガツガツを雪を蹴って駆ける
ふふふ
やっぱり穂高を眺めるにはここだな
昨秋以来の穂高と槍の姿に思わず頬が緩んでしまう
熊騒ぎで落ち込んでたカップルの様子を遠くから伺うと
彼女はすっかりご機嫌で、槍を指さしては嬌声をあげていて
その声が鏡平に響くと、なんだかこちらまで嬉しくなってくる
いいじゃないか、こんな展望楽しめたなら
熊騒ぎもきっと思い出に残るよ
たっぷり1時間以上穂高と槍に囲まれていると、すっかり気も晴れて
下界のゴタゴタやイザコザ、そんなすべてが消え去って
疲れ切っていた脚も元気にザクザク下る
予報とは裏腹に、午後から広がって行く青空
大ノマ乗越へと詰めて行ったスキヤーたちは、この青空の下
今頃は双六を超えて、どこまで足を延ばしているのだろうか
きっと予報から良い方に外れた青空に歓喜してるだろうな
帰路はまた林道のデブリを登っては下りを繰り返し
いつもより時間をかけて新穂高へ戻ったときはヘロヘロ
また晩秋の頃に来るよ!
素晴らしき一日を終えて穂高に約束した























コメント
コメント一覧 (2件)
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もちろん雪の時期には行ったことがないから全くわからないんですけど、
これだけ埋もれていると歩いたことがあるくせにどこがどこやら?
中崎橋ってあのロープウエイ駅から入ってすぐのところですか?
あの林道が雪で埋め尽くされていいるってことですか?
すごいなぁ~そんな時期に日帰りで鏡平まで行くパワーが(^^♪
鏡平から見る槍ヶ岳、私も大好きです。
で、鏡平の小屋はおにぎり写真の後ろ?
何もかもが白すぎて頭の中も真っ白です・笑
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cyu2さん
中崎橋は林道ゲートから20分くらい歩いたところです
さすがにロープウェイ駅からすぐの場所が埋もれることはないでしょう
でもねー、マジで驚きましたよ、道が無いんだもん(^^;
そうそう小屋はおにぎり写真の左後方です、今回はバテきって
近寄りもしませんでしたよー、確かに積雪期は厳しかったけど
穂高連峰に包まれた感を、じっくりと味わえました^^ 0