MENU

7月の黒部 雲ノ平山荘にて

黒部の谷底、静かに響く沢の音を枕に眠る

珍しくぐっすり眠ることが出来たのは、宿泊客が少なかったからだろう

今朝も独り占めの自炊室で朝食を終えると出発

小屋番に、昨日の事故ポイントについて聞くと、特に整備状況に問題があった訳ではないとのこと

昨日から胸につかえてたモノが少し楽になった


さぁ今日も歩こう

ここから2時間、暗い森、じめっとした空気、苔に覆われた岩を登り詰める

そして、台地に乗っかった瞬間、空が広がる
あぁ今年も来たよここまで

まだ、しっかりとした残雪が横たわる雲ノ平
目の前に水晶岳、振り返ると薬師岳、右手には黒部五郎、三俣、鷲羽

空は暗く、重い雲が垂れ込めるけど、私の好きな山たちに囲まれて立つ、それだけで。

この天候と時間だ、鷲羽まで歩こうと思ったけれど止めておこう
雲ノ平山荘に入ると、缶ビールを買って、自炊エリアを借りる

素晴らし眺めに見とれながらビールを飲ってると、急に空腹を覚える
ちょっと早いけどいいか、ストーブ、フライパンを出してこそこそやってると
いつの間にか、若い男性が窓辺に立ってぼーっとしている
足元のザックを見ると、昨日泊まってたかのように見える

「今から?鷲羽方向?」
「いや、なんだか、もう、今日もここでいいかなぁ、なんて・・・」

20代後半くらいだろうか、その彼の気持ちが、小さく伝わって来る

「いいよねぇ、ここ。良かったら食べる?いっぱいあるから」
「あ、ホントですか?じゃ頂きます」

窓から鷲羽を望みながら、焼いたソーセージをポキんと齧ってビールを飲む
会話はほとんどないけれど、名古屋から来た彼、憧れて憧れてやっと来れた雲ノ平
昨日は興奮しっぱなし、今日も朝から放心状態だそうだ
 
「いいですよね、ここ」
「いいよねー、ここ」

ロング缶2本とワインまで空けてほろ酔いな男二人

「祖父岳だけでも踏んで来たらいいのに」
「そですね、そうしましょうか」

この時間にワインは飲み過ぎだったろうか、彼はほろ酔いを過ぎてしまった様子

山荘にはダイニングから低く流れるノラ・ジョーンズのスモーキーヴォイス
時はゆるりと流れるだけ

飽きもせず山荘の窓から外を眺めていたが、ここに泊まるわけじゃない
飲ませすぎたっけ?いつの間にかテーブルに伏せて居眠りの彼

じゃ、オレ行くからね

ブログランキング・にほんブログ村へ
■RANKING■

 

コメント

コメント一覧 (2件)

  • SECRET: 0
    PASS:
    雲ノ平山荘、ウッディで素敵ですね。
    新しくなったのは知っていたけど、内部をこんなふうに見た野は初めてです。
    私は昔の体育館みたいな山荘に泊まったきり、それも、布団一枚に3人みたいな混雑の日だった。
    でも、そのころは私もまだ自炊で歩いていたので懐かしいです。
    高天原と黒部五郎には行っていないので、どうコース取りをしようかと
    長いこと考えていて…いい加減にカビが生えそうです(^^ゞ 0

  • SECRET: 0
    PASS:
    palletさん
    体育館みたい、ね?上手い表現ですねー
    私は、古い山荘、テン場、新築の山荘と、バリエーションこなしてます^^
    >高天原と黒部五郎には行っていないので、どうコース取りをしようか
    それはですね、一気に周回!それしかないでしょ
    部分的にって、それはそれで難しいエリアですから~
    でも、考えようによっては、美味しいところ残してますよね^^
    このエリアのことなら相談に乗りますよ♪ 0

コメントする

目次