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静かなるオクシズ 十枚山

■山行日:2025年11月16日
■山:十枚山
■目的:安倍奥
■ルート:地蔵峠(07:00)ー十枚山(10:20)-地蔵峠(12:30)

八紘嶺(はっこうれい)を頂点として、安倍川を取り囲むように馬蹄形をした連山を安倍奥と言う
もうひとつの南アルプスと称される安倍奥、今のところ、山伏(やんぶし)しか歩いていない

その山伏を歩いた時に感じた、山域の懐の深さ、そして静けさに、安倍奥が好きになったのだ

登山口のある正木峠までは、静岡ICから梅ヶ島街道を進み
やがてカーブの連続する林道で標高を稼ぎながらのドライブ

枯葉の舞う駐車エリアで用意を始めるが、他には一台もいない
まさか、今日は一人っきりなのだろうか
やたらと熊に注意を促す看板が目立つ登山口から取りつく
いきなりの急登は、やがて樹林を抜け谷の際に沿って進む
すると、樹林の合間から北方に紅葉の稜線が見え始めた
足元が苔むしたトレイルに変わると、分岐点でもある地蔵峠だ
十枚山へと続くであろう尾根に朝日が差し、紅葉が燃えるように美しい
あの後ろに続く峰々はどこなのだろうか
地図で見ると大無限山とも見えるが、なんとも山深く
この景色を見ているだけで嬉しくなってしまう
峠からは、ややフラットなトレイルから、徐々に登り始める
西方向の山並みが気になって、ついつい脚が止まってしまう
やはり、このように視界のすべてが山に囲まれた場所がいちばん好きなのだ
地蔵峠を振り返る
その先にある青笹山を湧き上がるガスが覆ってゆくシーンに立ち止まる




やがてガスは北上し、自分が立っている場所も一瞬で真っ白に
そのガスに陽が差し込むと、トレイルが幽玄な姿へと変化してゆく様を楽しむ
下十枚山は、山頂らしきカンジもなく眺望もない
そこから再び登りとなったトレイルは、突如視界が広がる
そこだけダケカンバに囲まれたフラットな場所に出ると
再び南からのガスに追いかけられ、やがて南アルプス方向も霞んで行く

これからってタイミングでこれか、、、
モチベーションも完全に下がり切り、一瞬引き返すことも頭に浮ぶ
しかし、十枚峠から見上げるピーク
その紅葉に燃える鋭角な姿を見てしまうと、これはガスってても登らなければ!

そう思わせる力強さがあった
しかしガスはどんどん後ろから追いかけて来る
もう眺望はあきらめたはずなのに
ガスから少しでも離れようと急ぎ足になってしまう
そして十枚山ピーク
流れては消えるガスに覆われて何も見えなくて座り込む

ま、そんな日もあるさ
山仲間にいただいた手作りカップコージー、これ一枚で冷たい風でも大丈夫
カップに両手を温めてもらいながら、お手軽ランチ

cyu2さんありがとう




東からのガスが十枚峠からの尾根にぶつかっては散ってゆく
そのシーンはなかなかの見もので、次の波は尾根を越えるだろうか?
あぁ惜しい、また散っていった、と、いつの間にかガスを応援をしてることに苦笑い

さぁ、紅葉を楽しみながら下ろうか
期待していた南アルプス展望は無かったけれど
ガスに覆われるオクシズの稜線は美しく
視界いっぱいに広がる峰々の深さと
山の静けさに、ますますこの山域を好きになってしまった

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