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夏山始めました 甲斐駒ヶ岳

■山行日:2025年06月21日
■山:甲斐駒ヶ岳
■目的:南アルプス
■ルート:北沢峠(07:00)ー仙水峠-ピーク(11:45)-仙水峠ー北沢峠(15:30)
そろそろナツヤマに備えて暑熱順化しなければならない
さてどこでトレーニングすべきか
天気予報を睨みながら行き先を検討していると
今年こそ南アルプス攻めるんじゃなかったか?と天からの声が届いた
その声に導かれて選んだのは、いつか必ずシリーズとして棚上げしっぱなしであった
名峰甲斐駒ヶ岳へ


このエリアは2005年に栗沢山とアサヨ峰に登ったっきり
今から思えば、なぜあの日は甲斐駒ヶ岳へ登ることを選ばなかったのだろうか
でもあの日出会ったピラミダルな鋭鋒、その威風堂々たる力強さに惚れ
いつか必ず登るんだと決めていたのだ
リニューアルされて駐車しやすくなったものの、戸台パークは相変わらず激混み状態で
深夜にチケット売り場とバス乗り場に荷物を置いての場所取りで、どうにか始発2号車をゲット
ガタガタ林道の果てに北沢峠でバスを降りると、なんという涼しさ
長衛小屋のテン場を抜けると沢沿いのルートを進む
針葉樹林は昨夜の霧をまとったまま、森は目覚めきらずにいる
湿った苔と落ち葉の静けさに朝の光が差し込んでゆく様を楽しむ
なんと心地の良い歩き出しだろうか
ところが、その心地良さも突然断ち切られる
急に樹林を進むトレイルが途切れたかと思うと、足元はゴーロ帯となり
樹林に遮られていた夏の陽が一気に射し込んで眩暈すら覚えそう
なんだよ、あんなに心地良かったのに
すでに暑さが嫌になって来る中
後方の千丈ヶ岳の姿を振り返り振り返りゴーロ帯を進むと仙水峠だ
梢越しに見上げるは摩利支天
南を振り返ると雲海の向こうに鳳凰の姿、あの尖がりはオベリスクじゃないか
一昨年の夏、地蔵岳からこの甲斐駒ヶ岳に対峙し、その存在感に圧倒されたことを思い出す
仙水峠からは再び樹林の中となる
が、今までのハイキングと違って勾配のある登山道だ
しかも足元には結構な岩がごろんごろん
ときおり樹林の合間から南を振り返ると
厚かった雲海が少しづつちぎれては夏の空に消えて行く
そんなシーンに、ナツヤマのシーズン到来を感じながら一息つく
樹林帯を抜け足元にハイマツが現れると一気に視界が広がった
こんな季節でも北アルプスまで見えているじゃないか
暑さでふらつきそうな状態でも、その眺望に浮かれてしまう
しかし喜んだのも束の間
駒津峰に立って目の前のピークを見上げ、げんなりする
ここから、あそこまで登るのか?この暑さの中を?
日影のひとつもない駒津峰、休憩もそこそこに歩き出すしかない
しかもいきなり岩場の下りとは、、、
下っりきったところ、ほんの小さな木陰に腰を降ろし
扇子で顔を仰ぎながら休憩するが汗は止まらない
大丈夫かよ、こんな状態で
駒津峰から30分ちょっとだったろうか
大きな岩の下に分岐の道標
ここで悩んでしまう、真っすぐ岩登りとするか、巻き道を行くか
そこへ巻き道方向から早くも下山して来た男女ペアから声を掛けられる
「巻き道の登りはお勧めしませんよ、暑い上にずるずる滑って大変でした」
なるほどね、じゃ直登するか
と岩を掴んでは蹴り上げて、灼熱の甲斐駒目指して進む
が、陽射しは容赦なく降りそそぎ、ぜんぜんペースもあがらず
もうカメラを出す気力も無く、ピークに立ったのは、ほぼ12時前
おいおい20分もCTオーバーしてるよ
やっとの思いで立ったピークは、北アルプスも、富士山も今まさに沸き上がる雲に隠れそう
あぁナツヤマだ、やっと甲斐駒に立てたよ
深田久弥に「日本アルプスで一番奇麗な頂上」と謂わしめた山頂で感慨深く思ったのも一瞬
へとへとと座り込んでしまう始末
いつものようにカメラを手に山頂をうろつくこともなく、ただ汗が引くのを待ち
駒ヶ岳神社本宮で手を合わせると、そそくさと逃げるように巻き道を下る
が、足元の砂礫はスリッピーで登りの岩場と同じくらい下山も行列状態となる
なるほど、分岐で教えられた通りだ、この巻き道を登るのは
けっこう精神的にやられそうなキツさだ
雲に隠れそうになる富士山を横目にずるずると下り
駒津峰に登り返すと再び座り込んでしまう
暑さにヘタレ混んでる前を、少し慌てぎみの男女の会話が聞こえる
「急がないとバス間に合わないぞ、もう休憩してる暇ないって!」
ん!バスだ!え?もう14時前じゃないか
そこへ、4人グループの男女が下って来ると、同じように慌てながらも
一瞬立ち止って相談した結果 「仙水峠からの方が速そうだぞ!」
そんな会話を残したまま消え去ったグループを無意識に追いかけた
本当は双児山経由で下って周回としたかったけど
16時の最終バスに間に合わなければマズい
仙水峠までは、いくつかのグループを抜き、峠からもすっ飛ばすと
喉の渇きが限界な頃にちょうど仙水小屋だ、小屋前の水場で
南アルプスの天然水をガブ飲みし、贅沢にも頭からかぶると
一瞬で熱も冷めやっと一息
あぁ間に合いそうだ
なにが暑熱順化だ、今年は南アルプスを攻める?どの口が言ってんだか
時間切れで食事を摂ることもできず、あわやタイムオーバーなていたらくに凹んでしまう
こんな状態では今から今年のナツヤマが心配になってしまうぞ
と、独り言ち、空腹でぐぅぐぅ鳴るお腹を押さえながら北沢峠へと下山した

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