■山行日:11月23日
■山:七ツ石山・鷹ノ巣山
■目的:石尾根を行く
■ルート:雲取山登山口(06:15)-七ツ石山ー鷹ノ巣山ー峰谷橋バス停(15:00)
石尾根は、雲取山から奥多摩駅まで、奥多摩湖の北側に連なる1,700mの山々をつなぐ尾根
一度だけ、鷹ノ巣山から奥多摩駅までを縦走したが、天気はいまひとつ
美しき尾根も、尾根からの眺望も楽しめなかった
今回は七ツ石山から天候次第で行けるところまで、そう決めて深夜に出発
予報のとおり、朝は天気も良く、晩秋の香りが胸いっぱいに広がる
そんな天気も七ツ石小屋手前あたりから少し怪しくなる
三連休の中日
こんなに人が多いトレイルは初めてだ、テン泊装備と小屋泊と思われるハイカーで
七ツ石小屋の休憩場所も賑わっている
その小屋からの富士山がゆっくりと薄い雲に隠れ始めている
もしかすると、今日も眺望は期待できないかもしれない
石尾根縦走路へは、七ツ石山直下で東へと折れるけど
やはり山頂は踏んでおかなければ
山頂から、どんどん怪しくなる天気の中
縦走路に向かって下ると、分岐から先は何故か急に冷え込んで
たまらず、インナーダウンを着込み、グローブをつける
冷たい風の中、歩きだす縦走路
晩秋と言うよりも、もう冬枯れた感じが似合う尾根だ
樹林の合間から富士山を眺めていると
ご高齢のハイカーが、穏やかな笑顔で語りかける
「ここは静かで良いね、山は静かなのがいちばんだ」
このエリアは登山道が防火帯になっているので
その幅が広く、そして緩やかで、視界が広がっている
それはすなわち、歩きやすく景色が良いってことだ
斧手石を過ぎ、千本ツツジ、そして高丸山へと
軽いアップダウンを進む
雲取へのトレイルの喧騒は消え去り
さきほどすれ違った老ハイカーのあとは人の気配すらない静かな尾根
広い尾根道の中央にある踏み後を追うと
足もとで砕ける枯葉の音が、もう冬の訪れを告げる
富士山が霞んで行く
さすがにインナーダウンは脱いだけど、なんと冷たい風だろう
日蔭名栗山
巳ノ戸ノ大クビレ(みのとのおおくびれ)
どんな謂われがあって、このような名が付けられたのだろうか
連続するアップダウンに疲れては、ときおり立ち止まり地図を眺める
鷹ノ巣避難小屋からの登り返し、その途中で富士山はほぼ消えて
こんな曇天の中、縦走続ける気も失せて
さぁ、どうしよう
以前に登りで使った倉戸山経由で下るか?もしくは六ツ石山から?
いや、気になっていた鷹ノ巣避難小屋からのルートでバス停まで下るか
と、何も考えず避難小屋へと引き返したのが大間違い
よく考えたらこのルートは一度積雪の時に登っていたことに気付くのは
途中でランチ休憩をした後のこと
冬枯れたトレイルを下るにつれ空が明るくなり
唐松の林の中、踝を越える落ち葉をザクザクと音を立て
踏みしめるたびに立ちのぼる、かすかな土と葉の匂いを感じ
浅間神社で無事下山のお礼をすると
集落を縫うように下る登山道へ
この登山道が長く、やっと林道に出てからも峰谷バス停まで4キロほど
そのバス停は奥多摩行きしか来ないバス停しかも2時間は来ない
まぁ、のんびり歩くとするか
結局は登山口から10キロほども歩かされたけど
奇跡的にバスは10分後、それを逃すと2時間待ちとなる
車を置いている丹波村山まで戻る車窓から稜線を見上げるが、やはり真っ白
天気もいまいち、縦走としても中途半端な結果になったけど
風だけが通り過ぎる、色を失った稜線は寂しくもあり、清々しくもあり
冬へ向かう山が残した最後のぬくもりを感じる一日となった
石尾根縦走路、次は若葉の頃に
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