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タイタン尾根 大峰山系行者還岳

奈良県を南北に走る国道309号、その通称名は行者還林道

名の由来は、行者さえ辛くて引き返すほど急峻な峰を持つ
大峰山系は行者還(ぎょうじゃがえり)岳、その裾を通ることからだ

その林道の、とあるカーブから大峰奥駈道P1458へと歩ける道がある
それは正式な登山道ではなく、林業の作業用のものだと思われる

もちろん地図には記載されていないが
作業用にしては整備され、ハイカーに多く利用されている

その尾根の、林道から大峰奥駈道までの中間辺り
大峰の森と一体化したオブジェがある

この日、明け方の霧雨が煙る中、朝陽が射し
そのオブジェは神々しく輝いていた

その名はタイタン

ギリシャ神話の神の名を冠した、1970年代のマツダ製トラックだ

このトラックは、尾根と交わる廃道となった林道に
森の一部と化して、静かに佇んでいる

その昔、日本の高度成長期、林業最盛期の頃
きっとこの林道を、大きな大きな吉野杉を背負っては
毎日、何往復も行き来しては、大活躍していたであろうタイタン
今はこうして朽ち果てて、静かに佇むタイタン

5年ほど前までは、屋根もフロントグラスもあったが
今や、正面からの倒木を受け、見るも無残な姿

いつの間にか、このルートのシンボルとなったタイタン
行者還山行記事には、必ず登場する人気者タイタン

ギリシャの巨大神は
遠く東の果てにある神の道で朽ちながら、何を想うのだろう
 
その姿が、完全に森に還る前に
この尾根の名が「タイタン尾根」なんて地図に載ればいいのにな

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