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ゼブラの上越国境へ 朝日岳



■山行日:2022年06月04日
■山:谷川連峰:朝日岳
■目的:ゼブラ模様の稜線
■ルート:登山口(05:20)ー白毛門(08:20)ー笠ヶ岳(09:30)ー朝日岳(11:00)ー登山口(16:50)


飯豊山のゼブラとハクサンイチゲを歩く企画は
天気予報によって中止になってしまい、どこへ行くかしばし悩む

そうだ
本格的な暑さ、梅雨の前に谷川岳へ行こう初の白毛門へ行こう
今なら上越国境のゼブラ模様の稜線を眺めることが出来るはずだ

土合橋の下は雪解けの清流で溢れんばかり、登山口は霧雨の中
雨と緑と水の香りが匂い立つような新緑の中を歩き始める
これから始まるのは、かの有名な谷川連峰馬蹄形ルート
山屋なら誰でもいつかは歩きたいと思う
美しき稜線、でも過酷な周回ルート
実は今回の山行は、その馬蹄形の片鱗だけでも味わいたいとの下心もある
その白毛門までの急登は、谷川連峰の中でも一二を争う厳しさ
水平距離3.5キロで標高1,100を一気に登り詰める
そして足元はブナの根っこが這い、岩稜もところどころにあって
なかなか気の抜けない登りの連続
これって下山が雨とかだったら最悪だろうな
樹林の合間から、昨年の初夏暑さに泣かされた西黒尾根
その横にはマチガ沢の雪渓が見える
こうしてみるとガスに煙る姿も良い
二時間ほど登り詰めると蒸し暑さに汗びっしょり
トレイルは谷川岳の反対、尾根の東側に沿うようになる

やや空が明るくなると、ガスの中からふっと白毛門の岩峰が現れる
なんとも威圧的な顔をしているじゃないか
抜けそうで抜けないガスの中
ここまでの激登りルートを振り返る
谷川方向は、マチガ沢雪渓の上辺と視線が合う
大きな岩稜、鎖場を超えるとピークだ
CTよりも30分早かったのは意外だ、設定が甘いのか?
山頂は一気に風が冷え込んで、こりゃシャツが乾く間も無いぞ
ってことで、早々に着替えると、先に進む
実は今日は白毛門の先へと進みたかったのだ
白毛門ピークからは雪渓を降りきり、また登り返すころ、空が明るくなるが
もう少しで谷川の稜線が見えるギリギリのところに居座るガスが恨めしい
ここはシャクナゲが有名で、GW開けには満開だったそうだ
やや色の落ちた花がいくつも残っている
小休止を終えると前方のガスがサっと消え、次なるピーク
笠ヶ岳へのトレイルが現れた
ここは一気に詰めよう
白毛門から70分で笠ヶ岳
北方には上越の山稜がゼブラ模様で横たわり
まさに見たかった景色が広がるが、まだガスは居座っている
東には足元にカマボコ形の避難小屋
そして、笹の海原を縦走路すっと伸びている
ここまでは来たかった、もう少し待てばガスも消えるのでは?
うんうん、もうここで充分じゃないか
と、はじめてザックをおろして休憩し、山の師匠にLINEで画像を送る
「そりゃ朝日は行くべきやな、たった1時間やで」
1時間?そう?んじゃ行きましょうか
って、ほいほい乗っかる自分に呆れながら縦走路へ
避難小屋から鞍部までけっこう下りきると、目の前に二つのピーク
なんとなくアップダウンの予感がするぞ
その手前ピーク直下から東を望む、至仏は形で分かるがその他は不明だ
もう雪を完全に落としている稜線をみていると
ここ谷川連峰がいかに雪深いかを実感する
二つ目のピークから先を望む
おいおい、まだまだあるじゃないか
しかも予想通り小刻みなアップダウンの連続だぞ
この辺りから一気にペースダウン

何人かの下山者とスライドするが、彼らはいったい何時に歩き始めたのだろうか
挨拶する声すら出せないほどふらふら
いやいや、師匠っ!もう60分過ぎたんですけどー

二つ目の雪渓を超えて詰め上がると、やっとそこがピーク
あー、90分も掛かってるよ
ピークからまだ続く縦走路には、池塘がいくつか光っている
その行く先、ガスっているが巻機山が見えているはずだ
薄っすらと残るガスは意地悪であるけれど
上越国境の稜線に相応しい風景だ
こうして眺めていると、想像以上の山深さに圧倒されてしまうよ
冷たい北風に指先がかじかんでしまうほど
360度の風景に心を奪われていた
さぁ帰らなきゃ
きっと下山はグタグタだぞ

笠ヶ岳を望むピークまで戻るころには谷川の主稜線のガスは消えていた
鞍部でゆっくりとお弁当タイムを終えると、最後のアップダウンへ
ガスの消えた谷川岳
どうだ、この威風堂々たる姿
松ノ木沢ノ頭からは、もう惰性で脚が動いているだけの下山
そして頭の中にはひとつの事で埋もれていた
それは、今日の山行で完全に惚れてしまったここ馬蹄形ルート
これまで何となく馬蹄形よりも主脈縦走に惹かれていたけれど
今日で完全に決定付けられてしまった気がする
いつか馬蹄形へ
こんなにヘロヘロになっていながらも
次なるヤマを夢見て下山した

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