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祈りの道ふたたび 大峯奥駈道・大普賢岳



■山行日:2023年05月01日
■山:大峰(山上ヶ岳)
■目的:奥駈道(北部)縦走
■ルート:山上ヶ岳登山口(12:30)-大普賢岳(17:00)-稚児泊(18:00)

二日間大雨だったと聞いた通り
小さな避難小屋とテン場の有る「小笹ノ宿」を流れる沢筋は豊富な流れとなっていた
この地も不思議な空間で、いつも水が途切れることなく穏やかに流れている
まさに修験者たちの休息の地といった風情を感じられる場所だ
ザックも降ろさず立ったまま、そんな空気を感じていると
目の前のテントから若者ペアの会話の一言が耳に入った
「よみがえりの聖地、、、」
早朝に前鬼口で出会った横浜の彼も口にしていた「よみがえり」
この大峯奥駈道縦走の果てにそれが待っているのだろうか
いくつもの祈りがこの道を歩いていることを想った
さて、まだテントを張るスペースは有るが、時間は15時40分、さぁどうする?
行こうか、もう少し歩こう
と決めたら休憩することもなく歩き始めた
小笹ノ宿から先は荒々しくまさに原生林といった感じの森を歩くが
阿弥陀ヶ森の女人結界門まで下ると美しき森へと戻る
その森が夕陽に染まって行く様をながめながらまたもデジャブ感
そうだ、先に進んだのはこの森の夕陽に染まる姿が見たかったのだ
13年前と同じ情景に会いたかったのだ
時間も同じく17時
あの日あの時と同じ森の中を一人歩く
そして同じように水太覗で赤く染まって行く空を前に立つと
何故だか胸にじんっと響くものが・・・
いつまでもそんな孤愁に浸っていたかった
13年前と同じように行者還避難小屋まで急ぐか?
そう思ってみたものの、今夜の雨予報の通り空はどんどん暗くなってゆく
じゃあそこだな
記憶の中からテントを張れそうな場所を引き出すと小走りで歩く
そして辿り着いたのは国見岳を下りきった鞍部、稚児ノ泊だ
汗をぬぐうのも忘れ、急ピッチでテントを立て
ガイラインをフィクスした瞬間大粒の雨が落ちて来た

何もかもが13年前と同じではない
自分自身のこの体力だってこれだけ衰えてるんだ
でも、山は何も変わらない、そう何も変わっていない
今日はそれを感じただけでも嬉しかった

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