■山行日:2026年03月08日
■山:山伏(やんぶし)
■目的:残雪ハイク
■ルート:登山口(06:30)-山頂(10:00-10:45)-登山口(12:30)
一週間前の事
突然やってきた花粉アレルギーの症状で、あえなく山頂手前で撤退
もちろん翌日は、かかりつけの医者に例年通りに薬を処方してもらう
と、ピタっと止まったのだ、あの症状が
じゃ、ちょっとくらい山行くか
行き先は悩んだ
狙っていたエリアの天気予報は荒れ模様、次の候補地も同じくだ
かといって、今シーズンは未だに歩けていない丹沢山地には雪が無い
悩んでるときは、例によってネットの情報頼み
最新の山行記録を眺めていて、ふと目に留まったのは
輝く霧氷超しの南アルプスと富士山だった、え?まだこんなに雪があるんだ?
しかも、霧氷まで?、と惹かれたのは、三年前に一度歩いた山伏(やんぶし)だった
そう言えば、あの日も雪のシーズンはどんな姿になるんだろう?と想像したことを思い出すと
もう行先は決まり、深夜に静岡に向かい、6時半から歩き始めた
3年前よりも少し荒れた感じがするのは、雪解け直後でトレイルもあまり踏まれて
いないからだろうか?何度か渡渉を繰り返しながら蓬峠まで一気に詰めると
季節外れの気温で、もう汗びっしょり、前日の霧氷シーンに誘われた来たんだよなぁ
と、そもそもの目的が消え去ったことに、ちょっとモチベーションも下がりぎみ
しかし峠を過ぎたあたりから、正面に対峙する大谷嶺の頭が白くなっていることや
足元に残雪が現れ始めると、山頂からの展望に期待できそうで、少し早足になる
百畳峠との分岐手前、やっと今日の富士山に会えた
と思ったら、そこからトレイルは一気に雪となった
以外にも絞まった雪の上に、昨夜降ったであろう真新しい雪
そこに針葉樹の尖った影が揺れる
そんな何でもないシーンにも、今の季節ならでは情景を覚える
山頂は静か
先着のソロのハイカー二名が、ぽつんぽつんと離れて座り込み
南アルプスの姿に見とれているだけ
昨日の画像は、まさにこんな青空に霧氷が映えていて、それはそれは美しかったが
今日もこの青空、サングラスをしていても目に刺し込む光と蒼が痛いほど
そして振り返ると雪原の向こうに富士山だ
南アルプスと富士山と、交互に振り返ってはカメラを向ける
3年前に想像していた通りじゃないか、なんと贅沢な展望だろう
贅沢展望に囲まれた山頂は、三名の男たちがそれぞれの位置で佇み
春の香りがする風がゆるやかに流れるだけ
この静けさにいつまでも浸っていたくなる
最後まで尖った影の姿を惜しみながら下山
単に人が少ないだけかもしれない
いや、きっとそうだろう
でも、いくつか歩いたオクシズ山域は、常に静かなり
それは、その山の魅力の一つと言っても良いと思う
静けさの中、ただ針葉樹の影だけが揺れ
その揺らぎに耳を澄ませば、短い冬の終わりが寂しくもあり
静けさが聴こえる山
安倍奥の山々にまた惹きこまれてしまった