この会津駒、最も登らされるパートは樹林なので直射日光は無い
でも登山口から水場辺りまでは意外と湿度が高く(蒸す)ことが多い
去年同じ日に登った時も、シャツが乾くこともないほど大量に汗をかいて
当然、そのぶん体力が奪われ厳しい登山となったことが記憶に新しく
少しでも早く歩き始めることにした
登山口駐車スペース到着は深夜2時
最低でも2時間は仮眠したいので、必然的に歩きだしは4時半だ
まだ少し薄暗い中歩きはじめると、涼しい時間帯にサクサクと歩け
追いついてきた朝陽がブナ林を輝かせるシーンも楽しめた
90分も進むと視界が開け
ふり返ると那須連山が薄く雲海状の雲に浮かんでいる
もう何度も歩いているけれど、こんなシーンは初めてだ
木道が現れると、ほっとする
駒の小屋を見上げながら、あそこで休憩か、ここで座り込むか
えぇい、もうお腹ぺこぺこだ、とベンチで一休み
おにぎり休憩を終えると、最後のひと登り
ここまでは涼しく歩けたけれど、もう遮るものなく
夏の朝の陽射しが容赦なく照り付ける
ふり返ると日光連山が雲海に浮かぶ姿
あぁ今日はなんと美しい展望なんだ
駒の池の周り、昨年は花が咲き乱れていたが、今年は少なく
その代わり昨年は無かった雪が多く残っていた
駒ヶ岳ピークへの木道を回り込むと越後三山がくっきりと
中門岳へのなだらかな尾根はさんぽ道
これから始まるさんぽ道、行先は楽園だ
西の空の上、微かに浮いて見えるのは飯豊山だろうか
今日は本当にどこまでも望めそうだ
日光連山、日光白根、燧ヶ岳の隣には上州武尊
そして富士山までも
中門大池の湖面は眩く
ワタスゲも夏の始まりを喜んで揺れている
さやさや、さやさやと揺れている
東北の短き夏のはじまり
中門大池から、さらに奥の木道終点まで進む
そのさんぽ道は、まるで草原と湿原を泳いているようで
やはり、ここは楽園だ
下山路も
気温の上昇と共に風景は霞むけれど美しく
あぁ、また来年の初夏にも来るよ
と、いつもと同じ約束をするのであった
下山後は、毎年立ち寄る集落の酒屋さんで買う地酒
「花泉」をきりりと冷やして、くいっと飲りながら味わう
東北の短い夏のはじまり
その日に居合わせた喜びと寂しさを






















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