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今日の旅ごはん 百年酒場にて



年に一度のイベントのため
毎年正月明けにに三日間名古屋に常駐するのも今年で7年目だろうか
時間との闘いとなる最大にハードな業務、その緊張感たるや
毎年のことながら胃がキリキリと痛む苦行状態だ

その山場を終えて軟禁状態から解放される三日目の午後のこと
やっとホテルに部屋を取りシャワーを浴びると
寝不足と疲労でふらっふらながらも出掛けるのだ
行き先は、名古屋伏見に百年続く名酒場、その名も「大甚(だいじん)」



真冬の寒さに容赦なく吹き荒れる風が湯上りのカラダを冷やす中
とぼとぼ辿り着いた目的の店、夕方4時開店前に既にお店の前は人だかり
ここは全国に名が伝わっている名店、地元民だけでなく各地から人が集うのだ

コロナ紀になってからはさすがに来ていないので3年ぶり
あのぎゅう詰めだった店内は席が間引かれ少し寂しい気もする
先ずはビール
そして小皿コーナーをスルーして肴ケースから「かんぱち」を取り
座るやいなや、ジョッキを一気に流し込む
はぁ
大仕事を終えた後、しかも二日と半日の監禁、軟禁状態から抜け出し
最初に呑むこの一杯、緊張感で縮んだ胃袋がキュっと鳴る美味さ
お酒下さい、熱いので
でんと鎮座する四斗樽から注がれるは加茂鶴
それも特別本醸造超特撰特等酒、この店のために仕込まれた樽酒だ
それを丁寧に湯燗したものが美しい徳利と猪口で提供される
換気対策で開け放たれた玄関から、どうと風が吹き込んでくる中
熱い熱い徳利で両手を暖めて、小さな猪口を口元にする
と、立ち昇る樽の木の香りに目まいすらしそう
そして、くいっと
はぅ
一気に胃の腑に落ち込んだ銘酒が
香りとなって全身へと広がって行くひとときを楽しむ
もうこの後は記憶が怪しい
久々に賑やかなお店の中で、これまた久しぶりな熱燗を頂き
時代を感じさせる冬の酒場で風情を楽しんでいた、気がする
スマホ画像を辿って分かるのは、周りの席は客が入れ替わっている
ってことは、自分だけこの席に居座ってたんだな
こんな酒場で長っ尻なんて粋じゃないよ
しかも
熱燗の次は瓶ビールって、我ながらなんだそれ
たしか炙った明太子とほうれん草のおひたしは頂いた気がするけど
赤ウィンナーは記憶にないよ
きっと心行くまで楽しんでたんだろうな(って他人事か)
例によってお勘定は古めかしいそろばんパチパチ
たしかお店を出る時、ふらついた勢いでドアにぶつかったのは覚えてる
こりゃダメだな、とそのまま目の前のタクシーを止めて
ホテルまで帰ったはずなのだが
スマホの最後はきしめんで〆ていた
鈴鹿山地から吹き降ろす風舞う街で
一仕事終えたご褒美ごちそうさま
また来年の冬に

コメント

コメント一覧 (2件)

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    くいっと、ひと呼吸して、はぁってか。
    旅先での加茂鶴、いいなー。
    苦労の後の開放感、孤独感がパァーッとお酒で。
    自分へのご褒美なのかな。分かるなー。 0

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    PASS:
    doppo さん

    おおっ!どうされましたか師匠!?
    私のブログ覗いた上にコメントまでも?
    けっこうインパクトのあるサプライズで焦ってます(^^;

    そうなんですよ、毎年恒例の厳しいプロジェクトで
    さらに今年は条件が厳しくてドキドキものでしたが
    どうにか無事に終えたご褒美です、めっちゃ染みましたよ加茂鶴
    コロナ五類移行後はどこかお山で一杯やりましょうね^^ 0

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