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冬雲に追われて 大菩薩嶺



■山行日:2020年11月28日ー29日
■山:大菩薩嶺
■目的:山仲間との一夜
■ルート:上日川峠P(08:30)ー大菩薩峠(09:50)ー大菩薩嶺(11:20)ー丸川荘(12:30)
     丸川荘(08:10)ー丸川峠分岐P(09:30)

今回の山の目的はシンプル
山仲間との一夜を素敵な小屋で過ごす、ただそれだけだ




丸川峠分岐Pに集合すると、1台の車でマスク着用で乗り込み
上日川峠まで移動するのは、いつもの山仲間たち

この山仲間たちと知り合った頃から何度も聞かされていた
丸川山荘で、やっと一夜を過ごすことになったのだ




自分以外は何度も泊っている常連たち
もちろん、その小屋のある山だって何度も歩いている
だけど今回は、初めて歩く私のために、ちゃんと周回ハイクも付き合ってくれる

なんと素晴らしき山仲間たち



その何度もこの山を歩いているはずの皆さんが
出足からルートをミスって、ずんずん林道を歩いていたのはご愛嬌

なんて楽しい山仲間たち

素早く軌道修正してカラマツの間を進むと、福ちゃん荘から見あげる稜線が白い
霧氷が着いているじゃないか!とハイになる



福ちゃん荘からは富士山を横目に、久しぶりの会話を楽しんでる間に気付くと大菩薩峠だった
足元には甲府盆地、その向こうには、晴れていれば聖から甲斐駒まで見えるそうだが
今日は富士山も隠れてしまいそうな冬雲が流れている




北には雲取山、飛竜山が並んでいるそうだ
奥秩父も奥多摩もまったく知らない自分にとって
この山塊の眺めは新鮮で、皆さんに遅れてひとり見惚れていた




峠からはやっと登山っぽくなる
南アルプスは相変わらず雲の中だけど
福ちゃん荘から見上げた霧氷が残っていてくれて、みんなで歓声を上げる

ほんと山好きな仲間たち




冬枯れたトウヒに霧氷
キリリと澄んだ青空
流れては消える冬雲

久しぶりの山仲間とのハイクも嬉しいが
初めての山はやはり新鮮だ




今にも雪が落ちて来そうな黒い雲に陽が隠れ
指先まで凍えそう

呑んべぇbebeさんと山頂で缶ビールをワンプッシュ!
とか言ってたけれど、この寒さじゃムリ




つい先日まで晩秋の香りの中を歩いていたのに
もう今日は霧氷がはらはら落ちている




矢車草さんオススメな、福ちゃん荘から分岐する旧道
そのルートを稜線から目で追い、間違いなく自分も気に入るルートだと思った
奥秩父いいなぁ、大菩薩、唐松尾根いいなぁ

と何度も独り言を繰り返す




もっとゆっくり展望を楽しみたいけれど
冬雲に追われて森の中へ逃げるように駆け込んだ




そうやって冬雲と風から逃げても
陽の当たらないピークの森は足元から冷え込むほど

そう、毎年の事だ
まだ寒さの耐性が出来ていないのだ




稜線を外れ、森の中を降って行くと丸川峠からは富士山
そして今回の目的である山小屋、丸川荘がひっそりと
そして奇跡的な佇まいで迎えてくれた


可笑しくて、美味しくて、暖かくて
そして何故か懐かしい山小屋の一夜はあっと言う間に過ぎ
なんとも暖かな山仲間たち




翌日はヤボ用があり、ひとりお先に小屋を後にした
耳が痛いほどキンと冷えた空気の中
枯葉を踏む音だけが響くトレイルを降る

あんなにも暖かな一夜から、ひとり寂しく凍える朝
あぁでも、これでしばらく大丈夫だ
こんなに素晴らしい時間を過ごせたのだから




そして
山仲間との一夜を素敵な小屋で過ごす」その目的だけでなく
ほぼ初めての奥秩父、その山深さに魅了され
また新たな山域を歩くきっかけを得ることが出来た
その喜びに頬を緩ませながら下山した





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