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冬への扉 七ツ石山



■山行日:2024年12月08日
■山:雲取山のはずだった
■目的:晩秋の奥多摩風景
■ルート:駐車場(07:30)ー七ツ石山(10:30-11:00)-駐車場(14:00)

先週の丹沢に続き、雲取をはじめとする奥多摩エリアのシーズンが始まった
と言っても、誰が言ったわけでもなく、ただ自分の中で丹沢・奥多摩は
晩秋から冬にかけてがベストだと勝手に決めつけているだけだが

予報では午前中は晴れ、昼前から曇り雪になるかも、なので早朝勝負だ
なのに5時ちょうどに到着した途端に眠気に負けて、30分だけ寝よう
と、目覚めたら7時、、、なぜかこの雲取でよくやる現地寝過ごし
天気次第では七ツ石まででも良いさと、気を取り直し晩秋のトレイルをゆく
青空は何処までも澄み渡り、風はぴんと張り詰めて
いちばん好きな季節、いちばん好きな空気を吸い込む
七ツ石小屋手前の九十九折れから望む富士山は荒れ模様
これも予報通り、きっと今日はもうその姿は拝めないだろう
小屋のテン場からは隠れた富士の代わりに東京湾が鈍く光っているのが見える
これも晩秋ならではの眺望だ

富士山を覆う雲が、まるでこちらに向かってくるような気配を感じ
知らぬ間に速足になって七ツ石神社まで
光の加減だろうか、ガラス越の二匹の狼の姿くっきりと見えて
その罅割れてもなお自ら立っている姿が健気にも思え
一年ぶりだな、元気にしてたかい?
山頂では、ときおり静けさを破って風の塊がやってくる
どっどどどどうど 風が鳴る
その音は谷間を超え、山を越え、駆け足で冬を呼び寄せる
どっどどどどうど
お前たち冬だぞ、お待ちかねの冬だぞ、冬が来たぞ
そんな声が聞こえそうな風に煽られて
ただ雲の流れを見てるだけで、富士山も南アルプスの稜線も見えなくても
心躍るほど冬の訪れが嬉しくて、ずっと山頂に立っていた


やがて予報通り昼前に、本当にきっかりと昼前に雪が舞い始めた
風に煽られながら喜んでいたのも忘れ、慌てて下山を始めると
七ツ石小屋直下の急登で、一回り以上先輩とお見受けするご婦人とすれ違い
ちょっと気になって声をかけた

雲取山まで行かれますか?この先は風も強いし、雪も吹き込んでますよ?
えぇ行きますよ、雲取山に登りに来ましたからね。この程度の雪なら積もったりしませんよ

その返答に、この程度の雪に退散する自分が恥ずかしくて意味も無く速足となった



どっどどどどうど
秋の終わりと冬の始まり
季節の鼓動は今も胸に響き続ける
次は、次こそは霧氷の雲取山へ


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