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風と波のみち 三浦岩礁のみちを行く



三浦岩礁のみち
房総半島と共に東京湾を囲む三浦半島
その海岸線をハイクできるルートは、いつか歩きたいなリストの
一行に記されていたが機会もなく忘れ去られていた、それを思い出したのは
いつも素敵な旅のヒントをくれるタビノカミサマのinstagramだった
その青い海と空を見たらもうダメ

海辺で育った者の宿命で、街に暮らしていると無性に海が恋しくなる時がある
さぁ空気の澄んだ冬だからこそ海に行こう!

京急のまぐろキップ、噂には聞いていたけれどついに買った
横浜駅から\3480、これで三崎口までの往復運賃+バス乗り放題
そして、あちこちに点在する協賛店でのランチ付き
おまけに温泉やお土産も付いて来る
そんなキップが販売機で買えることにも驚いた
京急って羽田~品川しか乗った記憶が無くて初めての横浜駅も新鮮だ
電車の入線に合わせて流れる駅メロは「ブルーライト・ヨコハマ」
その懐かしき甘いメロディは何故か旅情も感じさせてくれる
三浦海岸駅で降りると、岩礁のみち起点となる松輪までバスに乗る
駅を出てすぐに、バスの車窓に大きな海が現れてテンションUP

15分ほどで松輪バス停を降りると、天気は良くても海風が強く指先が痛い
慌ててザックから手袋を出そうとするが無い・・・ヤマだったら凍傷もんだよ
仕方なくバス停前のヤマザキで軍手を入手
マムートのパンツにホグロフスのダウン、なのに白い軍手って
見渡す限り青い葉が揺れる畑の中、ほぼ畦道サイズの路を海岸線へと下る
大根畑から見えていた海岸線が視界から消えてもまだまだ歩く
と、やっと潮風とともに漁港の香りが漂って来たかと思うと間口漁港
テトラポットを超えると、目の前に海が広がった
海だ!
全行程中、貴重な砂浜を踏んで歩くと
なんだか懐かしさがこみあげて来る
砂浜を歩くって何年ぶりだろう?
バス停を降りてから、岩礁のみちへの案内板が数か所立っていたが
ここから先はこんな感じの道標があって、ハイカーにとってはありがたい
さすがは「関東ふれあいの道」の一部なだけはある
柔らかな冬の陽を浴びて、このまま砂浜に転がっていたい
向こうの房総半島との間を行く船を眺め
缶ビールでも飲みながら一日ぼんやりしたいな
なぁんて、しみじみと潮騒に包まれるひととき

そんな長閑なエリアはすぐに終わり、この先はまさに岩礁のみち
岩が隆起し、歩き難い荒々しい海岸線へと変わる
場所によっては波を被りそうになったり
靴一足ぶんくらいの幅を(へつり)状態でトラバースするところもある
それなりのシューズでないと歩けないし、季節と潮の時間帯によると
歩くことができないこともある、それもこの岩礁のみちの面白さだ
ここから江奈湾沿いに一度海岸線からは離れる
江奈湾の干潟から道路へと、ん?どこまで道路歩くんだ?
と少し戸惑うほど道を歩かされ、三浦大根の畑を抜け
坂道をずんずん下りきると毘沙門湾
流木、解読不明なラベルが付いた空き瓶、奇妙な模様の貝殻
子供の頃から、砂浜に流れ着いたモノが好きだったことを思い出す
今日のビーチ・コーミングでいちばんの獲物はこの帽子
いや、もちろん持って帰ったりはしないけど
ふたたび海岸線を離れて道を歩く
この一般道がけっこう長くて、ちょっと萎えてしまうのだが
この先がルート上のメインとなるのだ
漁港を抜け、小さな砂浜を回り込むと、そこはまさに岩礁
この先は岩、それも鋭く削られた岩だけを歩く
風と波が造り上げた巨大怪獣の背中は圧倒的な力強さを持ち
今にも足元がうねりを上げて起き上がりそうな気がする
ここを盗人狩(ぬすっとがり)と呼ぶそうだ
その昔ここへ追い込まれた盗賊が、あまりにも高い岩の山に怯え
逃げることも出来ず捉まえられたことが由来だそうだ
ここで岩礁のみちは終わり
岩場の小さなアップダウンは意外にも膝に負担があったようで
軽い疲労感と岩礁の迫力が余韻となって、とぼとぼ港へと回り込むと
しゃれたヨットが並ぶマリーナがある宮川湾
さぁここから、三崎湾までも長いぞ、と港町を歩いていると
大根持ってってくださいね~
と食堂のお母さんの笑顔


いいカンジにひなびた食堂前で声をかけられるままザックに大根1本差し込むが
そりゃこのまま通り過ぎるわけには行かないよ

ってなことで、軽くビール
佐島の蛸が噛みしめるほどに旨味が広がりビールも進む
それに、このお店の居心地の良さ、港町の風情もあって最高じゃないか
マグロキップ買わずにここに来れば良かったかも

大根のお礼を告げて、さぁラストスパートだ
ザックに三浦大根を刺して、えっちらほっちら
まるで大根ドロボーだな、なんて苦笑いしながら3キロ近くも歩かされて
三崎へ着いた頃はもうヘロヘロだ、さぁどこでランチしたものか
小さな路地を歩いていたらニャンコに声をかけられた
こっちニャ
ニャンコに誘われた先は暖簾にまぐろキップのマーク
んじゃここにしよう
先ずは生ビア
観光地じゃあまり期待できないかも?なんて思ってごめん
ここも美味しいよ、うんうん
これがまぐろキップで頂けるならコスパ最高じゃないか
ランチを終えるとすぐにやって来た三浦海岸行きのバスに乗る
車窓から小さな港や岬を眺めながら、ゆるく走るバスが心地好くて
初めてなのにいつか見た気がしてくる

三浦海岸駅に着くとちょうどやって来た電車
そこへ流れるメロディは懐かしく胸に染みる
  岬めぐりの バスは走る
  窓に広がる 青い海よ
  悲しみ深く 胸に沈めたら
  この旅終えて 街に帰ろう
風と波が創り出した造形美の力強さ
砂浜を包む陽だまりと港町の小さな食堂の暖かさ
そして岬めぐりのバスの旅情
また誰かを誘って来たいな
そう思える小さな旅となった

コメント

コメント一覧 (2件)

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    ほうほう、これはまた珍しく海のハイクですか・・・ 風が気持ち良さそうですね~!
    HEARTLANDの生・・・大好きです (^^)
    んん~、その昔「大根持たせたら日本一」って人いませんでしたっけ?
    スロトレさんがザックに大根を差して歩いてる姿を想像して、思わず吹き出しそうになりました (^.^) 1

  • SECRET: 0
    PASS:
    GRIさん
    海辺で育ったものですから~
    急に潮の香りが恋しくなったりするのです
    HEARTLANDの生って、そこですか^^
    私もすっきりした味が好きですよ!
    ほんとね、ザックから大根出てる姿は我ながらおバカでした^^; 0

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