いつもの箒杉の駐車場へ車を止めると、大滝橋バス停まで国道76号山北藤野線を歩く
山手の道標に従って進むとゲートを越えてゆるやかに林道を進む
この林道から既に紅葉が美しく、足元に流れる河内川の沢の色と相まって
初秋と言うには深い西丹沢の秋色が視界いっぱいに広がって行く
林道が大きくカーブするポイント、指標は無いが真っすぐ進むと登山道だ
しばらくは、鬱蒼とした植林の中を歩くが、やがて沢沿いのルートとなる
「マスキ嵐沢」なる、妙に恐ろし気な沢の名前が刻まれた道標から九十九折が始まると
そこは極彩色に彩られたトレイルとなり、こんなにも美しい道をひとり歩くことに
意味も無く覚える罪悪感が不思議だ
一軒屋避難小屋の手前
何の目印も無いポイントから、登山道の無い植林の中を無理やり分け入る
ほんの15分も急登を詰めると視界が広がり、ふり返ると相模湾
そして細尾根を進んでゆくと、そこが美し丘
ローカルエリアの詳細地図で有名な吉備人出版の西丹沢登山詳細図によると
このヴァリエーションルートは「鬼石沢左岸ルート」となっていて
ちょうどこの地点に小さなフォントで「美丘」とぽつんと記されている
誰一人いない、枯れ葉を踏む音だけが響く森閑とした丘陵
まさに美丘だ
その美しき丘に立ち
枯れた林の影にひっそりと隠れる白い富士山を見つける
美しい
今年もこうして冠雪したての富士の姿を丹沢から望むことができた
ただそれだけのことが嬉しくて、しみじみと噛みしめる
そんな感情が沸き上がることが、なんだか意外な気がして
歳を重ねるということは、単に老いてゆくだけでは無いのだと
ひとり枯れ葉の丘に立ち思う
きっと古くから知る人ぞ知るルートだろう、しっかりとした踏み跡も残る
しかし美丘を過ぎ、薄暗い植林の中をアップンダウンの後、東方の箒権現と
西方の畦ヶ丸へ延びる支尾根分岐に出合う辺りは馬酔木に遮られ不明瞭だ
支尾根分岐ポイントからは細尾根のアップダウンを繰り返しながら
ふたつの小ピークを越え、最後はなかなかの急登を詰めることになるが
ときおり樹林の合間から覗く富士山が眩しい
山頂では今日初めて人に出合ったが、それでも3名だけ
すぐに避難小屋へと移動すると、ベンチに腰を降ろしてランチ
土の香りと枯れ葉の香り
静けさの中でいただく新米弁当の美味しいこと
昨年はここから西丹沢VCへのルートを下ったので
今日は初めての大滝峠ルートで下山することに
ところがこのルート、初めこそ大きなミズナラの森を歩くけど
すぐに植林の中へと続き、なんだか今ひとつ
三週前には青き富士山の姿に嘆いていたが
季節は確実に移ろっている
さぁ今年の冬はどんな山が歩けるだろうか

























コメント
コメント一覧 (2件)
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大滝橋からの畔ヶ丸は何度か歩きましたが、
傍らにこんな素敵な道があるとは知りませんでした。
スロさんが歩いてその美し丘からの景色を見せてくださって嬉しいです。
暖かな部屋にいながらにして秋の野山を歩いた気分サイコー!
素敵な山レポ、いつもありがとう(^^)/ 1
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palletさん
さすがpalletさん、大滝峠からの畦ヶ丸歩かれてましたか
シブいルートご存じですね^^
私の歩いたルートは、バリエーションと言っても一般登山地図に
ないだけで、簡単なルートなんですが、本当に美しいところですよ!
暖かなお部屋で私のブログをそんなに楽しんで頂けていると聞くと
もうちょっとブログ頑張ろうかな~、なんてね(^^)
コメントありがとうございます。 0