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百年酒場 名古屋伏見大甚


 
小雪の舞う名古屋

東京から90分
大阪からはわずか60分の距離にある駅は
アナウンスに流れる特急の名前
雪景色のポスター、ホームに表示される駅名
すべてに信州、北陸の香りが漂っている

夏は暑く
冬は寒い
盆地特有の気候の通り
この日も凍えるほど寒い夜だった

早々に仕事を終えると
伏見までタクシーを飛ばす

16時開店を20分ほどオーバーして入店すると
もうそこは、既に出来上がりつつあるオヤジたちでぎゅう詰め

二三、肴を選ぶと、ひとり熱燗を呑る
燗は、ぬる燗

女将さんが、丁寧に、やさしく、アルマイトの鍋に燗付けてくれる
その燗は、瀬戸焼の徳利に注がれる

そこには、大甚の屋号がある

生樽から注がれた酒は、仄かに杉の香り

胃の腑に落ちた銘酒加茂鶴は
じん、と芯を暖めると、ゆるりと広がってゆく

歴史ある店

その薄暗い空気に響く東海地方の方言も心地よく
上品な女将さんの燗付けの美しい所作に
とろりとろり酔いが進む

明治から続く店の空気は
孤独なサラリーマンをやさしく包み
玄関が開く度、吹き込む風の寒さにさえ旅情を抱く


本当に旨い酒はやさしく酔わせてくれる
あぁ二本もあけちゃったよ

今、自分はどこに居るんだろうか
この後、帰るのは大阪だったか東京だったか

少し呑みすぎた夜に

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