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山の大きさを語れ 旭岳・楽園編



■山行日:2020年08月07月30日(木)
■山:大雪山:旭岳
■目的:北の王者を登る
■ルート:姿見平(08:45)-旭岳(10:25)-中岳温泉(12:30-13:15)-姿見平(14:50)


間宮岳から進むと、あの鋭利なピークである北鎮岳への分岐まで下る
足元には熊ヶ岳のカルデラが広がって見渡せ、ずっと続く荒涼たる台地も終わり
高山植物が咲き乱れ始める


クモマグサ、イワギキョウ、イワブクロ
よくぞ、こんな黒い砂礫の上、岩の合間に咲いているものだ
夏雲は大きく空を覆うと、すぐに消え
一瞬の涼しさと、照りつける暑さの繰り返し



お花畑と雪渓に挟まれたトレイルを降って行くと裾合平が見え始める
なんだこの広さは!広いのは当然と分かっていても目の前にすると言葉が出ない
ここからやな
きっとスーさんの好きな風景が、ずーっと続くわ
師匠の言葉に思わず頬が緩むのが分かる
さらに降った中岳温泉で一休み
熱過ぎる温泉は、足首まで浸かるだけで「あぅぅ」と声が出る
昨晩残った缶ビールを、コンビニで買った冷凍のペットボトルと一緒に
ザックに忍ばせていたおかげで、足湯に浸かってビールランチ
平日に、北海道のど真ん中で、昼間っから足湯とビアだなんて
二日前には想像もできなかったな
足湯でまったりした後は、さらに下って行く
すると雪渓はスノーブリッジとなり、その下には
エゾリンキュウカがたくさん咲いている
その姿は、なんだかまだ雪解けの春を思わせるような風景で
ここまでの荒涼とした火山台地とはまったく違う山のように見える
そしてここからが楽園、裾合平のはじまりだ

すっかり晴れ渡った北の空の下
ミヤマキンバイ、エゾハクサンイチゲ、そして果穂となったチングルマ
花たちが揺れる中、すっくと伸びた木道を歩く
特にこのチングルマの群生は圧巻だった
これが果穂では無く咲き誇っていたら、どんな光景になるのだろうか
降りきると、ちょっとした盆地状態
ときおり沢筋を高巻きしながら登って行くと
風も凪いで、息苦しいほど暑さが強まり、ボーっとすることも
それでもこの楽園は
いつまでも、いつまでも歩いていたい、そう思わせてくれる
それほど、この美しさは現実離れしている
だが、その楽園のハイクも終わり
気付いたら姿見平
楽園て?おおげさやなぁ
こんなんで楽園言うてたら北海道なんて楽園だらけやで
そう笑う師匠が心から羨ましく思えた
「富士山に登って山岳の高さを語れ、大雪山に登って山岳の大きさを語れ」
そんな言葉があるそうだ
火山礫、荒涼たる台地、そして楽園と、大雪のほんの一部を歩いただけ
それでもこの言葉の意味は分かるような気がした
北の山旅は続く

コメント

コメント一覧 (4件)

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    大雪山、大好きです! このルートは6年前の7月に歩いたんで、とても懐かしく拝見しました。
    数年前までは毎年のように行ってたんですが、昨今は中・韓・台の方々が多くてホテルも取れなくなり、行けてませんでした。
    が、今年はインバウンドの方もいないのでチャンス到来ですね・・・ さすがです!
    ってか、私も秋の紅葉の時期を狙ってます (^。^)
    裾合平のチングルマ、私も花の最盛期は見たことがなく、いつかは・・・と思ってます。
    それにしても、中岳温泉でのビアは羨ましすぎて反則だな~!
    1

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    GRIさん
    毎年北海道行かれてたのですか!なんと羨ましい
    実は私はあまり興味がない、と言うか優先順位的には
    低いエリアだったので、予備知識もなく突然だったので
    さすがも何も(苦笑!)確かに外国人ツアーはゼロでしたね
    おかげで、静かな山行を楽しむことが出来ました^^

    >中岳温泉でのビアは羨ましすぎて反則だな~!

    てへへっ、ごめんなさい(^^) 1

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    素敵なところだなぁ。ほんとに楽園だ。
    北海道の山?へはスキーに2・3度行っただけで
    どこも歩いていないのです。
    ここなら、私でもまだ行けるかしら。
    行ってみたいなぁ。 0

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    palletさん

    本当に楽園でした!
    私も初めての北海道登山でしたが、一気に魅せられてー
    なんだか来年も行きそうな予感が(笑!)

    >ここなら、私でもまだ行けるかしら

    何をおっしゃいますやら~
    仮に体力的な不安があっても、逆ルートで姿見平から
    裾合平まで、お花畑を歩くだけでも素晴らしいハイクですよ^^ 1

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