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今日の旅ごはん 石狩挽歌定食

年に何度、宿泊出張があるだろうか
その出張の度に、自分の課題とするのは食事だ

出張とは言え、旅は旅
やはり、その地でしか味わえないモノを頂きたい

夜は残念ながら、ほとんどが仕事絡みの会食となり
必然的に懐石スタイルで、可も無く不可も無いモノとなる
となると、重要なのはランチと朝食だ

この日も、すすきののホテルを朝6時半にチェックアウトし
わざわざタクシーで移動したのは札幌中央卸売市場
お店は赤い暖簾が雪景色に映える、菊水さんだ

ほっけ焼き定食
さばみそ煮定食
ぎんだら定食
はらす定食
さしみ定食
海鮮丼

メニューは目移りするラインナップ
でも決めてるのだ、焼魚定食だ
その魚は鰊、ニシンの開き定食だ

市場の食堂は朝が早く、7時前にも4人のお客さんと入替わり
鰊の焼ける香りを楽しみながら、ローカルTVを眺めていると
たっぷり10分以上待たされて、それはやって来た

あぁ、なんて旨そうなビジュアルだろう

定食って、メインはもちろん重要だけど
やはり小鉢とお漬物、そして味噌汁の椀
これらが整列してこそ完成するのだ


先ずは、味噌汁をすする
あぁ、あぁ、、、情けない声が漏れるほど
意外なほど薄味だけど、美味い味噌汁に頬が緩む

さぁメインのニシンの開き
どうよ、この脂の周り具合は

実は鰊って、ほとんど食べた事が無かった
関西では、鰊蕎麦くらいしか馴染みが無いのだ
その鰊を火鉢で焼いたモノを、札幌で始めて頂いたときの
あの驚き、あの感動ったら!
それ以来、札幌出張では、鰊を虎視眈々と狙うことなったのだ

で、今こうして朝から頂くニシンの開き
もう、もう、もうなんだ、この美味さ!

明治から昭和にかけて北海道経済の基盤と言われたニシン漁
1950年代に激減し、幻の魚と言われた、そのニシンが今
少しづつ増え始め「100年ぶりに鰊が戻ってきた」と
北の港は賑わっていると、昨晩ホテルのニュースで見たばかり

食堂の厨房から漂う湯気に、ニュースの古い記録映像にあった
浜でヤン衆を待ちながら飯を炊く女衆の姿を想う

  海猫(ごめ)が鳴くから ニシンが来ると
  赤い筒袖(つっぽ)の ヤン衆がさわぐ
  雪に埋もれた 番屋の隅で
  わたしゃ夜通し 飯を炊く
  あれからニシンは どこへ行ったやら・・・
  今じゃ 浜辺でオンボロロオンボロボロロー
  私ゃ涙で にしん曇りの空を見る

見たこともない情景が目に浮かぶ名曲が響き
札幌は市場の食堂で、鰊定食に旅情を抱くと
朝から無性に酒が欲しくなるのであった

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