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今日の旅ごはん 瀬戸の蛸めし



帰省は良いのか悪いのか
経済活動だったら受け入れられるのか否か
新型コロナウイルスによって全てが一変した夏
何をするにも悩ましく、もどかしく

いや、深く考えまい
昨年亡くなった母に会いに行く、それだけじゃないか

横浜から初めてのロングドライブ帰省は
深夜に出たので涼しく、高速道路も空いていて快適だった
故郷に到着すると、早々にお墓に向かう
同級生のクボっちの家の蔵を横目に坂を登るともう汗だく
八幡さまをお参りして、鳥居の下から振り返ると瀬戸の静かな海

坂を下り、クボっちの家の二つ目の蔵から入る狭い路地
ちょっと急な坂を登り詰めると、海を見下ろせる小さな丘が墓地だ
今さらだけどこの坂の町は、まるで大林宣彦監督の描く尾道のようだ
こんなところで眠れる両親も、お参り出来る自分も幸せだ
玄関にお供えと書置きを残しただけで実家はスルー
久しぶりに海岸線を流す
例年よりも人が少ない海岸線は寂しく静か
こんな素晴らしい海のそばで過ごしてたんだな・・・
さぁ、お墓参りも済ませたし、このまま故郷を後にしよう
と、その前にどこかでランチだな
あてもなく高速インターを目指していて、ふと思い出した
瀬戸内の名物、蛸めしを食べて帰ろう
そうだ、いつか母と行った海を見下ろせるお店にしよう
小さな海を見下ろせる懐かしい展望レストハウス
あれはもう10年以上前のことだったろうか
帰省した際に母を連れ出し、二人で桜の花見ドライブしたときのことだ
いつものように小食な母は、うどんだけ
その前でこの蛸めし定食を同じように食べていた
 「どう?ここの蛸めしは少し醤油辛いて、お父さん言うてけど」
ふーん、そうなんだ・・・ん?
オヤジと来たの?ここへ?本当に?
二人で外出なんて先ず無かったよなぁ?オヤジ出不精だったし
って言うかオヤジが生きてた頃から、こんなレストハウスあったの?
えー、それっていつの頃の話?

矢継ぎ早に質問攻めにする息子を前にして母は
 「うふふふ・・・」
海を眺めながら、ひとり想い出し笑いしてたっけ
父と同じお墓に入って一年が過ぎた夏
30年ぶりの夫婦水入らず、会話は尽きることもないだろう
懐かしき故郷の潮の香りにつつまれて母を想う
短く暑い夏の旅だった

コメント

コメント一覧 (4件)

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    >こんなところで眠れる両親も、お参り出来る自分も幸せだ
    ほんとうですね。
    すごく素敵なところ、
    何度も読み返して(写真を見返して)しまいました。
    遠路はるばる来てもらえてご両親も喜んでますね♪
    お母さんが、帰り道も気を付けてねって言っておられる様子が
    目に浮かびます。 0

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    スロさん、こんにちは。
    スロさんのふるさとが、瀬戸って知らなかった。
    何となく奈良かと思ってました。

    海の色、なまこ壁の蔵。
    わたしは2013年の夏に、18才の娘と16才の息子を
    車に乗せて、倉敷と道後温泉の二泊三日の
    気ままドライブ夏休み旅をしたことがあります。
    そのとき一度だけ瀬戸大橋を渡りました。

    高度が高くて、海の上を飛んでるようで怖くて怖くて
    どきどきしながら、ハンドルを握った当時が、
    懐かしくもよみがえって来ました。

    その橋は、瀬戸大橋でしょう~(^-^)、
    そっか、そっか、瀬戸のひとなのかぁ。
    きれいで、きれいで、いいとこだったわぁ。

    https://tukinobo.exblog.jp/21005607/

    しみじみしちゃった。 0

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    palletさん

    ありがとうございます
    父も母も喜んでくれてたら嬉しいのですが~

    >帰り道も気を付けてねって言っておられる様子が

    そうそう、超心配性の母だったもので
    私もそんな気がしてました^^ 1

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    yakoさん

    あらま、奈良県人と思われてましたか
    やはり関西人気質が完全に定着してるからでしょうか^^
    道後までは遠かったでしょ~、でも良い旅でしたね

    >きれいで、きれいで、いいとこだったわぁ。

    瀬戸のひと、って言われると何だか不思議な感じですが^^;
    そこまでぶっちぎりで褒めて頂くとめっちゃ嬉しいです
    今後も御贔屓に(^^) 1

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