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カムイミンタラ 旭岳から忠別岳



■山行日:2022年07月29-31日
■山:旭岳ートムラウシ縦走
■目的:カムイミンタラ
■ルート:姿見駅(07:00)-北海岳(10:15)-忠別避難小屋(16:30)
     忠別避難小屋(04:30)-トムラウシ(11:00)ー南沼テン場(11:30)
     南沼テン場(05:20)ーカムイ天井(07:40)-登山口(09:15)

2021年のトムラウシ行 は、歩いた山域の広大さに飲み込まれ
自分が歩いた実感が湧かず何か大きな忘れ物をした感を引きずっていた
その感覚を消し去るにはどうすべきか?そりゃもう一度行くしか無いだろう
下山後にそう決めた想いは固く、2022年夏ふたたび目指すことになった
旭岳からトムラウシ、カムイミンタラ縦走だ

<予定した行程>
①旭岳ー白雲岳避難小屋
②白雲岳避難小屋ーヒサゴ沼
②トムラウシを経て南沼テン場
④トムラウシ温泉へ下山

前回よりも広大なルートを踏破して自分のものにするために

前泊した旭岳温泉のゲストハウスからロープウェイ乗り場まで
始発の便に乗るために急いだけれど乗り場では既に行列で次の便
10分でも早く!との思いで焦ってはいたけれど、二便は車内も空いていて
ストレスフリーであっと言う間に姿見まで着くと早速出発だ
朝方は薄曇りとの予報通りの空の下
これからの4日間の行程に想いを馳せる
湿度の高い空気の中、黙々と登り詰める内に全身が汗びっしょり
それでも金庫岩を過ぎると急に風が通るようになる
その風が汗を乾かせてくれるに任せ歩き続けていると
いつの間にか山頂に立っていた
残念ながら展望はゼロ
そろそろ雲が抜けて行くはずなのに
旭岳山頂からは広い雪渓をザクザクと下る
雪渓の底からは白いガスが薄っすらと流れては消え
お花畑を幻想的に魅せてくれる
お花畑から登り返し、間宮分岐を過ぎると少しだけ空が明るくなり
中岳から北鎮岳が姿を現した


北海岳までの稜線はなだらかな滑走路
ゆるやかに登り詰めて行く先は北の大地の空


北海岳手前で今日初めてスライドするソロ女性と立ち話
偶然にも女性はいちばん気になっていた情報を持っていた
それは
羽田から飛行機に乗った瞬間にスマホで知らされたヒグマ情報だ
なんと初日、まさに今日テン泊する予定地である白雲岳避難小屋近く
ヒグマが居座っているとのこと、なので白雲岳登山を予定している場合は
計画の変更、もしくはテン場は使用せず必ず小屋へ宿泊するようにとの注意喚起だった
その続報が無く不安なまま歩いていたが、女性によるとヒグマは小屋周辺からは
立ち去ったようで、昨日はテン場も使用できていたとのこと
ヒグマの心配が無くなったことで心は晴れ晴れ
なのに、北海岳から白雲岳へ向かうルート上のお花畑では
せっかく明るくなった空が急にどんよりと
マジ?今日の目的はここ、白雲岳山頂からの展望
青空の下広がる残雪のゼブラ模様の稜線だったのだ
なのにどう見ても旭岳方向はもうガスの彼方
あぁ
これ登っても何も見えないぞ?でももう次はないかもなー
さぁどうするよオレ、と白雲岳分岐で休憩がてら10分ほど悩んだ
そこで出た結論は白雲岳はパス、そしてピークまで往復70分浮いたぶん
今日の目的地をひとつ先延ばしして忠別避難小屋へ行こう
実は31日(三日め)からの天気が怪しくて不安だったのだ
ここでひとつ進めておくとそのリスクも回避できるぞ
そう決めると避難小屋へと先を急いだ


白雲岳避難小屋は素晴らしいロケーション
この近くに居たんだなヒグマめ
と、それを思い出すと小屋から先の胸あたりまでのハイマツ帯は恐ろしく
ときおり大きな声を出し、ポールを叩きながら小走りになった

ブッシュを過ぎるとそこはもう広大な大地、高根ヶ原は美しく
ふり返るとガスの向こうに旭岳、その素晴らしい風景もガスで白むばかり


休憩らしき休憩も取らず、気が付けばもう14時30分
7.5時間歩き続けたのか、そりゃ緩い登りもキツいわけだ
と、チングルマの群生の丘を詰め、その先を見下ろしたとき
目の覚めるような風景に出くわした、そこが忠別沼だった
白雲の小屋を過ぎてからは誰にも会わず、ガスと静けさに包まれて
辿り着いたのは奇跡的な風景、ここで脚が完全に止まりしばし一休み
腰をおろして地図を再確認すると、忠別の小屋までまだ2時間かかるのか
もう何だか疲れ果てたよ、ここでビバーグでも良くないか?
と半ば本気で考えたけど、こんなにも美しく静かな場所でテントを張るなんて
なんだかそれは大罪を犯しているような気がして
沼のビバーグはあきらめて、と言うか本音を言えば少し恐ろしかった
こんなにも美しく静かな場所でひとり一晩過ごせるだろうか
いや無理だ、きっとカムイの怒りに触れ大きな罰を受けるだろう
疲れのピークに達した脚にムチ打ってさらに登り詰めると忠別岳だ
その山頂は西が切り立った断崖、東にはどこまでも続くお花畑
ここも夢のような風景が広がる
そのお花畑を過ぎるとまたまた胸オーバーのブッシュが続く
そのブッシュは小さな虫の大群が潜んでいて、一斉に全身にまとわり付き
気がふれそうになるほどのパニックで息も出来ず駆けて下った
やっと虫の群れから逃れると避難小屋へと雪渓を下りきり
流れる雪解け水で謎の虫たちにヤられた手足顔を洗うと
その冷たさに悲鳴を上げた
そうやって約9.5時間のハイクを終え
苦労して担いできた缶ビールでひとり乾杯すると泥のように眠った
忠別沼でビバーグしてたら今頃どんなことになってただろうか
そんなことを想いながら

コメント

コメント一覧 (4件)

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    兄さん、
    私のために記事あげてくれて有難う❤️(うぬぼれ)
    嬉しいのだけど忠別でお終いなのかな。
    またお預けなのかしら?がーーーん。
    最近忘れっぽいからさ、
    今年も忘れ物を探しにカムイミンタラ縦走だね!
    0

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    ケーコちん
    そうそう、ケーコちんのために夜なべして書いたのよ
    もう忠別で尻切れのまんま放置しようかと思ってたけど
    読んでくれてるのなら、も少しだけ続けましょかね^^
    さすがに一年前の記憶も怪しくて苦労してまつ(涙) 0

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    おおっ、やっと出ましたね、昨年の大雪山記事・・・ 待ちくたびれて首が痛いです (^。^)
    私と数日違いなんで、ヨツバシオガマ畑とか写真を見てても懐かしく思いました。
    白雲は残念でしたね。あそこはいつも雲がわいてて、私も昨年は諦めました。でも、メッチャ感動するはずなんでまたリベンジして下さい。
    層雲峡~旭岳界隈を離れてトムラウシまで・・・ 憧れますが、私には無理なんでスロトレさんの記事で楽しまさせて頂きます。続きも楽しみにしてますよ~ (^^)/ 0

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    GRIさん

    >待ちくたびれて首が痛いです (^。^)

    そっそこまで!?(笑!
    白雲からのゼブラ展望を楽しみにしていたのですが
    ほんと残念でした、ただこの日はもう雪解けが一気に進んで
    ゼブラも今ひとつだったようですねー
    いつも同じツッコミで申し訳ないのですが
    GRIさんご夫妻ならトムラウシなんてスキップらんらん♬ですよ(^^ 0

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