まずは白石峠を目指すことになるのだが、その登山口までが長い
西丹沢VCからの林道をダラダラと歩き続け、ツツジ新道入口を過ぎ
用木沢出合を過ぎ、やがてその林道も崩壊ぎみとなり
約40分も歩いたろうか、やっと登山口らしきところから先は
ツルっと滑りそうな丸太の橋で何度も渡渉を繰り返し進む
そろそろ沢から離れるか?といった辺りからすでにブナの新緑が眩い
登山道の案内板はあるが、この辺りまで来ると山も深く秘境感もあり
いかにも西丹沢らしき風景に嬉しくなる
九十九折れをぐいぐいと進んでいくと、白石滝なる道標があるが
その滝は登山道からは見えない不思議
まさか、沢まで下って見に行くのだろうか
やがてトレイルは、これでルート合ってるのか?と思えるほど
枯れ沢のゴーロを詰めるように進み
稜線に届く手前、最後は丹沢名物とも言える階段が出てきて苦笑い
しかも、けっこうな急登で汗をかかされて、2時間弱で白石峠だ
峠は西から流れる風が冷たく、ベンチにザックを降ろして汗を拭うと
あっと言う間にシャツも乾き心地好く、そのままベンチに寝転ぶ
新緑の葉は、風にそよぐたびに淡い光を受け
木漏れ日を揺らしては、やさしく風を扇いでくれているようで
このままここで過ごしていたくなるど心地好さに浸る
完全に汗が渇くと、重い腰を上げて歩き始める
峠から先のトレイルはブナに囲まれた新緑の回廊だった
西丹沢ではいちばん好きな場所である石棚山稜
そこを勝手に「橅の細道」と呼んでいるが、この白石峠から加入道への道も
同じく橅の細道だ、とますますこの場所が好きになって行く
ただし、南には海を望め、北には南アルプスの稜線まで覗く石棚山稜とは違い
眺望はほとんど望めない
眺望は望めないが、その代わり
森の中をじっくりと歩いている感じが良い
森の中にぽつんとある加入道山の指標を撫で
どこまでも続く橅の細道を進む
馬場峠、前大室山、突破口と、ゆるくアップダウンを繰り返し
ゆっくりと登って行くと足元の階段に富士山
ふと振り返ると
なるほど、いつの間にか富士山が顔を出してくれていた
もしかして同じルートを何度も周っているのでは?
そんな錯覚すら覚えるほど、どこまでも新緑回廊
このまま歩いていると新緑に酔いそうだ
やはり眺望の無い大室山、その山頂手前のベンチでは
ここまでちらほらとしか出会わなかった登山者たちが10名ほど腰を降ろし寛いでいた
ランチを済ませたかったが、次の避難小屋にしょう、と犬越路へと下った
下山路は階段が要所要所に整備され歩きやすく
ずっと木漏れ日の中を歩いていた
ずっと気になっていた西丹沢の主峰、大室山をやっと踏むことが出来た
思い付きとはいえ、この新緑の季節に歩けたことは幸運だったと、しみじみ
次は白石峠から畦ヶ丸のルートを歩こう、もしかすると
もう一つの橅の細道に出合えるかもしれない
と、気の早いことに今から今年の秋冬シーズンへ思いを馳せ下山した


























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