この日は、札幌から釧路まで、特急スーパーあおぞらで
300キロを4時間35分で横断する、初めての鉄旅だ
昨夜の飲み過ぎを後悔しながら
7時の始発に間に合わせ、まだ薄暗い街を、札幌駅へと歩く

嫁さんは悲鳴を上げながら、しゃがみこんで動けない
やっと車内へ入ると、しばし無言でお茶を飲みながら放心状態
車窓から流れる景色は、ずっと変わらない
雪、雪、雪
さて
朝食は札幌駅で買った駅弁だ
売店のお母さんは、一番売れてる弁当だ、と自慢気に推すのは
一番高い値段でもある、「三大カニ食べ比べ」弁当だ
こりゃなんて贅沢な朝ごはんだろうか
最近の駅弁って、こんなに美味しいものなのか
これじゃ、朝から缶ビール!と言いたい所だが、この特急には
自販機すら置いていない、いや、そもそも二日酔いだ・・・
どこまでも
いつまでも 雪、雪、雪
トマムから十勝清水辺り、大雪の影響で徐行運転になる
そのアナウンスを聞きながら、終点の釧路駅での乗り換えに不安を覚える
予定を10分オーバーして到着した終点、いや終着駅釧路では
階段をダッシュしながら、隣のホームへと急ぐ
そこで待っていたのは、この鉄旅のメイン、SL冬の湿原号だ
冬の間限定、数日間だけ釧路湿原を行く、レトロな蒸気機関車
シートに座った瞬間、想像を超える大きな警笛と
窓の外を覆う黒煙、その迫力に嫁さんが嬌声をあげる

チームチャイナもコリアも入り乱れ、皆さん笑顔で大盛り上がり
もしかすると日本人夫婦は我が家だけかもしれない

どこまでも雪景色、そして永遠と続くかのような湿原
まるで異国に紛れ込んだかのような
そんな寂しさにひたる鉄旅、ふたり旅
曇天だろうが、雪が舞っていようが、ここは釧路湿原
そして窓を覆う黒煙をもうもうと吐き、警笛を鳴らし続ける蒸気機関車
旅情の盛り上がりも最高潮の中、アナウンスは茅沼駅到着を知らせる
この駅はタンチョウと共生する無人駅として知られる駅
線路を鶴が横切ると、電車は止まって、飛び立つまで待つと言われる駅
この世知辛い世の中、日本にまだこんな鉄道があるなんて
と、タンチョウ鶴に思いを馳せていたとき
窓の外、黒煙の向こう、白い翼が見えた
タンチョウだ!
その偶然に、缶ビールを持ったまま、興奮状態で車内を走った
カメラは残念ながら、ピントも合わず、写らなかったけど
その美しさに、夫婦でしばし見とれ
そんな偶然に満ちた鉄旅、ふたり旅
90分の鉄旅も、終着駅の標茶で終わる
ホームへ降り立っても、駅員さんもカメラ撮影に笑顔でサービス
みんな、降り落ちてくる煤から逃げながら大はしゃぎ
次の目的地まではバスの旅、それまでにランチだ
と、適当に選んだラーメン屋さん
そこでオーダーしたのが、塩ラーメン
うんうん、めちゃ美味しいわっ!
さすがお父ちゃん、北海道でもアンテナ感度バッチやな
ほんと我ながら素晴らしく美味いラーメン屋を当てたもんだ
SLの興奮冷めやらぬまま、次なる目的地、知床の海を思い
ふたり見知らぬ北の街で塩ラーメンをすする
はふはふ鉄旅、ふたり旅




















コメント
コメント一覧 (4件)
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いやぁ~~
毎度、スロさん、さすが良い旅してますね~
タンチョウ、SL、どこまでも雪
SLの煙突からでる煙って、こんなに長く尾を引くものなんですね。
こういうの、深く記憶に刻まれるんですよね。
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cyu2さん
おかげさまで、良き旅となりました
そう!SLの黒煙すごいの!なかなかの迫力でしたよ
この旅はSLもタンチョウも素晴らしかったのですが
やはり主役は 「雪」 だったかもしれません
一生分の雪景色見たかも^^
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日本にさ、こんな景色の場所があるんだね。
タンチョウ、きれい。
タンチョウって求愛ダンスするんだよね。
SLの煤、降るんかぁ。
まだ見ぬ世界、うらやましくなっちった。
よっぱらいの華龍の味噌らーめん、
べっぴんさんな塩らーめん、
うらやましくなっちった。
兄き、アンテナ感度バッチやな。 0
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yakoさん
タンチョウの姿は一瞬だったので
求愛ダンスどころか
あ!あ!あーーーーーーーっ!
って言ってる間に見えなくなって(涙
ふふふ、そういわれたら、せっかくの北海道
二食もラーメンって、どうよってカンジですね(^^; 0