
急に行先を思いついたのは、午前中だけ晴れ予報の八ヶ岳エリア
サクっと登れる蓼科山はどうだろうか
と、例によって適当に行き先を決めると深夜2時からドライブ
しかし、久々の深夜ドライブは横川SAで完全にダウン
30分だけ寝よう、そうシートを倒した後目覚めたのは90分後
そんなこんなで大河原からの出発はなんと8時前
駐車場で支度をしてると風が冷たくて震えてしまうほど
隣のカップルが「見てこれー!18°だって!寒いよぅ」と大声
18°だって?下界は今日も30°オーバーなのに!
ま、この登山口も既に標高2090m、もう夏の終わりだもの風も冷たいさ
苔むす森に木漏れ日
そんな何てことのない風景も久しぶりで何だか嬉しく
いかにも八ヶ岳エリアらしい森の空気を全身で浴びる
50分ほどでトレイルはややフラットになり
樹林から抜け出すと青空が広がった
目の前には懐かしさすら感じる縞枯れの森
そして南方向には、これから向かう蓼科の姿
この蓼科山は過去に一度だけ登っているが
女乃神茶屋からのルートだった
あれは2010年2月の事
関西の山仲間たちとわいわい集まって
ペンションに泊って雪の蓼科と北横を歩くプランだった
その行きの道中、高速道路上でパンクしてあわや大惨事!
が、幸運にも無事故で辿り着き、吹雪く蓼科山頂の
その荒涼たる姿に魅せられたっけ
今となっては遥か遠き日の事を想いながら
縞枯れの森を縫うように進む
トレイルは再び樹林の中へと進む
「佐久市最高地点」と、あまり意味を感じさせない道標を横目に
赤谷分岐を過ぎると縞枯れの向こう、突然南八ツの姿が現れた
赤岳と阿弥陀の姿をこんなに近くに見るのも久しぶりだ
将軍平では蓼科山荘の前に人だかり
なんでこんなに人が多いのか?と訝ったが
地図を見ると七合目登山口ルートとの合流地点だった
将軍平からは意外にも厳しい岩場の急登となり
鎖を頼るような箇所もあって、やや渋滞ぎみ
今日は間違いなく午後から悪天なので
その渋滞の横をワシワシと抜いて行く
その後ろからどんどん雲が湧き追いかけて来る
20分わしわし詰めると山頂だ
山小屋にもいろいろキャッチーなコピーがあるが
「心のふるさと」ってちょっと笑ってしまった
風の冷たさが嬉しくて、しばらく八ツを見ながら休憩
空を流れる雲は、もうすっかり秋の気配
岩石が敷き詰められたような山頂は
12年も前の雪に埋もれた荒涼とした姿とは違って
なんだか爽やかな岩場に見えて新鮮なカンジ
ゆっくり周回するけれど
残念ながら南アルプスも中央アルプスも雲の中
いや、この夏の曇天続きを想うと
こんなに澄んだ空を見上げられただけで最高だ
なんてこと言ってる間にほら、もう午後の雲が湧いて来た
見る見る間に八ツの姿が雲に隠れて行く
こんな日はとっと下山だ
と歩き始めたとき「心のふるさと」のテーブルで
何やら美味しそうな湯気の丼を持つカップルの姿
それを見たら急にお腹が減って
珍しい山小屋ちゃんぽん
名物とか謳ってるカレーライスよりお値段高いのが謎だけど
汗をかいた後の塩気はなんでこんなに美味しいのだろう
どんどん湧いて来る雲を眺めながら一気に食べ終えると下山開始
もう正午近くになってるのに、これから登って来る団体が数グループ
岩の上でノロノロ大渋滞、それを待ってる間にぽつりぽつりと雨粒が・・・
本当であれば将軍平から天祥寺原経由の周回をしたかったけれど
沸き上がった雲たちはもう降りてきて
後ろ髪を引かれながら真っすぐ大河原に下山した
一か月ぶりの山歩き
高い空にたなびく雲は秋の訪れを感じさせ
ナツヤマらしき山行の無いまま終わろうとしている夏を惜しんだ




























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