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空に近い低山 鉢伏山

■山行日:2020年03月01日(日)
■山:信州:鉢伏山
■目的:靴慣らし・・・だった
■ルート:扉温泉(08:00)-山頂(11:00-12:00)-扉温泉(13:30)
 
 
丹沢縦走の帰り、足元が異常に冷たいと思ってたら
ノースフェイスのシューズが、両足とも同じ個所が小さく裂け
雪が入り込んでいた、そりゃ冷たいはずだよ
ってなことで、新たなシューズを買い、その試し履きに
手ごろな低山を探していて、前から気になっていた信州百名山
そのひとつを想い出した、それが鉢伏山だ

360度の展望があり、夏山としては車でサクっと行けるが
冬期は道路の閉鎖によってアプローチにやや難易度が上がる
登山口は「扉温泉」って扉だって?
なんだよそのネーミング、聞いた事ないよ
美ヶ原へ向かうルートから逸れ、こんな処に温泉宿?
と不安になるような山奥、その路肩に駐車する
新しく卸したてのシューズを履いてみる、ふむふむ
甲の包み込みが柔らかくていいカンジ
カモシカスポーツのオヤジの言うとおりだ
トレイルは沢沿いに進む、いかにも里山な風情があり
静かな山歩きが楽しめそうだ
延々とカラマツ樹林を縫うように、ゆるやかに進む
2キロも歩くと沢の岩が氷り、トレイルは表面が雪
中は氷状態となりチェーンスパイクを着けた
わさび沢に沿うトレイル、きっと初夏の頃は苔むした岩
雪解けの沢が、涼風を流してくれそうな、いい感じだ
旧道を越えると、徐々に勾配がキツくなり、やっと登山だ
いつの間にか足元の雪も10センチほどの深さになる
わしわしとカラマツ樹林を縫って登っていくと
なんだか立派な指標が立っている、その指標には
 
 「長野県消防防災ヘリコプター事故現場」
9名もの山を守る男たちが亡くなった
あの痛ましい事故はこんな処で起きたんだ・・・
思わず手を合わせ黙とうする
さらに登り詰めると、カラマツの梢に霧氷が見え始め
そして、空が少し明るくなってきた
これはもしかすると、北アルプス大展望があるかも
と、期待まんまんで急ぎ足
ふと見ると東方向、カラマツの間に見えるは蓼科山だろう
そして浮いて見えるテーブルランド、あのカタチは美ヶ原だ

稜線へ上がり、逸る心を抑えながらトラバースを回り込むと
あぁ、もうきっとすぐにアルプスが・・・
なんだこれ
ふーん、心眼で見ろってことね・・・
よーっく目を凝らすと、うっすらと北アルプス


その展望はもう諦めよう、その代わり東の展望は最高だ
雲海に浮く美ヶ原、蓼科山は神秘的な姿だ
そして、この大きく広がる丘状の稜線
同じテーブルでも美ヶ原とはまた違った趣を持ち
個性ある美しき風景となっている、やはりその名の通り
鉢を伏せたカタチが成せる姿なのだろう
なぜだろうか
低山なのに空が近くに感じ
空と稜線の境界にずっと魅せられていた
その丸い丘を360度の展望を楽しみながら詰めると山頂だ
その先には、よくネットで見る鳥居、もっと晴れていたら
この鳥居の先にアルプスが浮かんでいたはずだ
山頂の丸い展望台、その下のベンチに座り
ぽかぽか陽気の中、まったりとランチ
足元には諏訪湖が広がって見える


ときおり強くなる風は冷たいけれど、もう春の陽気
そろそろ下山だ、と歩きながらも視線は恨めしく北アルプスを探す
おおっ!
見えてるよ、浮いてるよアルプスが!
と誰も居ない稜線でひとり大はしゃぎするが
よく考えれば、つい2週間前に、あんなにも美しく
雲に浮くアルプスを眺めてたじゃないか、と自分に苦笑する
もういいじゃないか、素敵な丸いテーブルを歩けたんだから
それに、扉温泉からの沢沿いルートも好みなトレイルだ
冬期外はスカイラインで山頂近くまで行けるようだが
それはもったいないだろうな
軽く靴慣らしなつもりだったけれど、累積標高差では1000m
思いのほか疲れた体を風流な温泉「桧の湯」(\300)
露天風呂で癒されながら、鉢盛山、高ボッチ、三峰山と
このエリアの低山に思いを馳せるのであった

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