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残雪の飯豊連峰 頼母木山(前)



2023年3月のこと
山仲間が参加する東京マラソンの応援に集まった際、飯豊山行の誘いを受けた
それはかの有名なハクサンイチゲ咲き誇る残雪シーズンの朳差岳(えぶりさし)行だ
いつか登ってみたいと思っていた北飯豊、この誘いに乗らない手はないだろう
しかも同行するのは最強メンバー、北飯豊で小屋番を務めるK&C夫妻
そのお二人がリードしてくれるスペシャル山行とのことで、期待に胸を膨らませていた



しかし北飯豊は遠く、登山口は山形県小国、ってどこだそれ?状態
そんな遠方に横浜からドライブはキツく、新幹線+レンタカープランを
メンバーのキキさんと企てて、東京駅から出発




現地待ち合わせは何故か超ローカルな食堂、その名も「かめや」
先に待つ山友 bebe夫妻はすでに滝汗で仲良く中華そばをすすってる
なんと馬肉チャーシュー!これがしょっぱいの何の
なぜにいきなりジビエ!




ランチの後は例によって道の駅めぐり
そして今夜の前泊地である民宿へとドライブ

どんどん山の奥へと進む道
こんなところに民宿ってあるの?
やがて川筋のドライブは目の前に残雪の飯豊を眺めるルートとなり
がぜん車中は盛り上がる




到着したのは「民宿奥川入」
民宿の周囲は田んぼだけ、他に民家も何も無くただ目の前に飯豊がある
素晴らしきロケーションにあるこれぞ日本の民宿
さっそく瓶ビールで乾杯し旅の疲れを癒す




現役マタギである民宿の親父さんと、明るい奥さんの漫談に笑いながら
まるで田舎の親戚んちみたく寛いで明日への英気を養っていた

ここまでは楽しく過ごしていたのだが




いろんな山菜や魚が出て来るのだけど
何を食べても美味しくて、特にシカ肉のシチューは絶品!
瓶ビールが飛ぶように空いて行く

しかしそんな風に盛り上がる座を
現役のマタギであり、飯豊を知り尽くした家主の一言が空気を換える
「どうでも良いけど明日も明後日もずーっと雨だぞ」




雨?一日雨???
慌てて予報をチェックするも確かに雨
事前の確認では確かに初日の天気は怪しかったが翌日は晴天予報で
晴れ渡る残雪の稜線に満開のハクサンイチゲが頭に咲いていた
なのに二日間ともに雨予報へと変わっていた




一瞬で盛り上がりは沈下し、お通夜モードとなる

で?どうするの?
誰かリーダーへLINEしてよ
いやしなくても中止だよ中止
いやだよ雨の中ピッケル持って登るのなんて
そりゃ中止になるよねぇ、うんうん
ねぇねぇどこ行くどこ行く?明日もここ泊るぅ?

きっとどこかで車中泊中であろうリーダーたちには連絡もせず
お互いの意思を離れた場所で探り合う空中戦が眠るまで続いた




でも分かってた
7人ものメンバーが山形まで集ってて、じゃ中止ね
なんて当日の朝に言い出すような人は居ないってことは
みんな分かっていた(はず)ただ言葉にしないだけ

悶々としながらカエルの合唱が響き渡る中、眠りについた



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