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星と月と 弥兵衛平湿原

■山行日:2017年08月26日(土)-27日(日)
■山:西吾妻山
■目的:湿原と夕景
■ルート:天元台高原リフトトップ(12:00)-明月荘(15:00)
     明月荘(07:00)-西吾妻山(10:00)-リフトトップ(12:00)

夏山らしい山も歩いていないまま、季節は初秋へと移ろって行く
この数年、そんな夏の終りばかりだ
特に2017年の夏は、我ら山ヤにとってうらめしい年となった

長雨と台風と、50年に一度の大雨

そんな鬱憤を晴らすため、初秋の大湿原で
燃える夕景を眺めよう星降る夜、秋の香りと静寂、ウィスキー

さぁ行こう、星と月の湿原へ

目指すは吾妻連峰だ
グランデコスキー場から入山し、西吾妻を踏んで中大巓から
目的地である弥兵衛平湿原へ、そして避難小屋である
明月荘で、静かな一夜を過ごすのだ
そんな一夜を思い浮かべながら、明け方の東北道を北上するが
西からの厚い雨雲に、那須辺りで追い抜かれ
いつしか、雨を追いかけるドライブとなる

雨雲レーダーを見ても、その雲は居座ったまま
この雨の中歩くのは辛いな、よし、起点を米沢に変更だ
ってことで、この春のモンスター退治と同じルートへ

いい具合に天元台に着くと、雨も上がり、ゴンドラとリフトで
一気に標高1900へ、なんともズルい山行だ


リフトトップから樹林を15分も歩くと、そこは雨上がりの西吾妻
あのモンスターたちは、いったい何処へ隠れているのだろうか

ガスの流れる中、展望台、中大巓、人形石と
木道と、ゴーロを繰り返すトレイルを進む

と、目の前に広がるは、今回の目的のひとつである高層湿原
弥兵衛平湿原だ、、、なんて、だだっ広い湿原なんだろうか

2015年に一切経から縦走した際は、この湿原の全容を見ることは無かった
今こうして目の前にすると、その広大さは、驚きを覚えてしまう

一本の木道が、湿原を二つに分け、こつこつと自分の歩く音だけ
先にも、後ろにも人の気配はまったく無い

草紅葉が始まった湿原を、ときおり冷たい風が流れる

雨上がりの空は、どんどん澄んで行く

いつまでも歩いていたい
そう思えるほど心地好い湿原ハイクも終わり
宿泊地である、弥兵衛平湿原避難小屋、その名も明月荘に着く
先ずはザックを降ろし、窓を開け、秋風を受けながら乾杯

ひと息着くと、もうひとつの目的である湖へ

とあるサイトで見た、この湿原にある湖の美しさが忘れられず
もう一度この小屋に泊まり、脚を伸ばしたかったのだ

小屋から出ると、中大巓からのトレイルとは反対方向へ
樹林に埋もれるような木道を進む、ほんの10分も歩くと目の前が広がる

なんと美しい、なんと広い景色だろう
その湖は、いわゆる池塘郡だろう、いくつかの大小の池塘と
大きな池塘が、湖となっているようだ

湖も素晴らしいが、大湿原越に浮かぶように見える西吾妻
この風景は、まるでどこか他の国の大地にいるような感覚にさえなる

その風景を堪能すると、明月荘に戻り、夕食だ
ひとりっきり貸切だった小屋も、数名が到着し、1Fは賑やか
皆さんに、ぜひとも湖へ脚を伸ばすよう勧めた

食事を済ませると、ダウンを着込み、ポケットにはウィスキー
そして、もう一度湖へと、暮れなずむ木道をこつこつ

狙い通り、大湿原に初秋の陽が傾きかける
空が、雲が、大地が、秋色に染まって行く

吾妻連峰の最も奥地、人知れず揺れる湖面が燃える
そのシーンに、胸がいっぱいになる

この湖の名は、明星湖、避難小屋の名は、明月荘

星と月と

誰が名付けたか、なんとロマンのあるネーミングだろうか

これで星空を望めたら最高なんだけれど
そう想いながら、ガスと強風の一夜を、明月荘で過ごした
翌朝の湿原はガスに包まれていた

朝露に濡れる木道を中大巓へと戻る

湿原の色が、心なしか昨日より、さらに秋色に

昨日とは違って、すっきりとしない空の下
西吾妻を目指して登る、トレイルはいきなり急登

振り返ると、広大な湿原

そしてピークは・・・

なんにも無いピークを踏むと、西吾妻小屋を周回して
リフトトップへと戻った

飯豊も、蔵王も、すっきりとは望めなかったけれど
目的であった、湿原と、人知れず揺れる湖面

星と月と

心に染み入る風景は今も胸に広がる

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コメント

コメント一覧 (4件)

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    こんばんわ もうだいぶ昔の話ですが…大滝沢を遡上し名月荘の池の前にテントを張って、顔だけ出して星空を見ながら、、、ゆっくり移動する人工衛星を眺めてました・・・。いいところです。 0

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    tabilogue2さん

    大滝沢、ネットで調べましたが、なんとも美しい
    そして楽しそうな沢登りルートみたいですねー!
    しかも明月荘の前でテン泊とは、さぞかし
    星空も美しかったことでしょう、羨ましいものです。
    私もこのエリア大好きになりました
    きっとまた訪れるかと^^ 0

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    よろしければ、、、来年の夏 大滝沢をご案内いたしますよ。
    渓流シューズ ハーネス 以外は全てお貸しできます。  0

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    tabilogue2さん
    ありがとうございます
    なにぶん沢の経験は遊び程度でして
    足を引っ張るどころか、着いて行けないかと(^^;)
    tabilogue2さんの画像と文で楽しませて頂きます! 0

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