
ほぼホームになって来た感のある丹沢
大倉だと60分、大好きな西丹沢は90分でアクセス出来る近さだけど
ミツマタの咲く頃、紅葉シーズンなどは前夜から来る車で駐車場は満車になる
もちろん今のシロヤシオ・ツツジのシーズンも同じく大人気
なので4時過ぎに着くように家を出た
前日の雨風が登山道を濡らし、まだ雲に覆われた空も暗い
登山口すぐの植林を抜けて渡渉すると、そこはもう新緑のシャワー
だがすぐにどんよりと曇り、黙々と急登を詰めて行く
いつも、一息ついて振り返ると富士山が見えるスポットも
今日は何も見えず、時おり流れるガスで風景も白んでしまう
やっと乗っかった稜線
未だ一部しか歩いていないのに、ホームだとか言ってる丹沢山系
その中でもいちばん大好きな石棚山稜も、輝くばかりの新緑で迎えてくれた
黒いトレイルに点々と散る白い花びらたち
あぁ散ってしまったか、昨日の夜は雨も風も強かったから仕方ないか
と、残念がりながら歩いていると
目の前にそれは咲いていてくれた
シロヤシオ
山の中でいちばん好きな白い花
その花が咲く辺りから、急に空が明るくなって
それはまるで幸せのお告げのようで嬉しくなってしまう
石棚山から先のゆるやかなアップダウン
木漏れ陽に透ける葉の縁の色も
小蔭の暗がりに仄白く浮く花びらも
なんて美しく可憐な花なのだろうか
でも、この花は自分にとっては紀伊山地は大峰山系の花
そこにいろんな想い出のある花だから、そう決めている
だから、と言うわけではないけれど、この稜線の主役はブナだと思う
細い尾根道は、そのブナの間を縫っては、ゆるやかに登っては下り
歩いているうちに、自分も新緑に染まってしまいそうな、そんな気にさせる
この稜線
私的には「ブナの細道」と呼んでいる
テシロノ頭を中心にシロヤシオはほぼ満開
そして足元は早くもコバイケイソウの海原が風にそよいでいる
ユーシンへの分岐を過ぎると、ツツジ新道の喧騒が聞こえて来た
ツツジ新道出合いから最後の詰めを過ぎるとガスの中
ここもまた木道がブナの合間を縫うように進む、やはりブナの細道だ
静かだった石棚山稜に比べると、その喧騒は賑やか過ぎて
山頂は1枚シャッターを押しただけで引き返す
喧騒から遠く離れ、木漏れ陽の中座り込んでお花見ランチ
そよ風は冷たく、陽は柔らかく、このまま寝転んで過ごしたい
富士山も南アルプスも見えなかったけれど
したたる新緑を背景に、赤と白の花びらを愛で歩いたブナの細道
ほんの一瞬の季節に間に合って良かった






















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