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空と海をつなぐ台地 大台ヶ原マブシ嶺

■山行日:2016年10月30日(日)
■山:大台ヶ原:マブシ嶺(コブシ嶺)
■目的:紅葉と夕景
■ルート:駐車場(08:40)-尾鷲辻(09:10)-堂倉山(10:00)-コブシ嶺(12:20-14:00)
     正木峠(16:20-17:00)-駐車場(17:40)

久々の関西逆出張の週末

テントを担いで、明神平エリアを周回するか
もしくは、狼平の避難小屋泊で、明星、八経ヶ岳エリア周回するか
いろんな妄想を抱いていたが、ヤボ用で土曜は動けなくなった

さて、日帰りなら山友を誘って、どこかふらりと軽ハイクだ
久しぶりに大台ヶ原の南奥、あのコブシ嶺のシブい紅葉の森を歩こう

そんな思い付きに、いつも付き合って頂くルネさん
二年ぶりのコトさんご夫妻も加わって、大台の秋の一日を満喫した

少し遅いかな、と思いつつ、6時半に川上道の駅集合
案の定、大台ヶ原駐車場は満車どころか、川上辻までUターンして
やっと警備員の指定場所に路上駐車、甘く見ていたよ紅葉の大台

誰も歩かない中道を、尾鷲辻まで歩くと、見たことのない案内板
今や古道である尾鷲道は、2015年に開通100周年記念として再整備されたそうだ

九十九折れを幾度か繰り返し、緩やかに南へと下る古道

秋の朝の凛とした空気に、青空と紅葉が映え
今日は素敵な一日となりそうな予感

ふと前方を見ると、これまで何度も歩いた筈なのに
こんなところから、海が見えることに気付く
今更ながら、素晴らしいトレイルじゃないか

かさこそ
かさこそ

数年ぶりに踏む、大台の枯葉の絨毯
いつもの山仲間
でも久しぶりな山仲間たちの後姿
そして大台の枯葉を踏む音

そんなひとつ、ひとつが、なんとも懐かしく
これまで幾たびも過ごした時がふつふつと蘇っては消えてゆく

そう言えば、堂倉山に行ったことが無い、と立ち止まる皆さん
展望も何も無いですよ、と念を押し、踏み跡を探しながら進む

薄暗く何も無いピークを踏んで、元のルートへ戻ると
ずんずんと下り、高度を下げて行く

西方向、葉を落とした森の向こうに大峰が浮く
その姿に、全員で歓声を上げる

ここから見えることは分かっているし
もう何度も見ている、いや今朝もドライブウェイから
朝陽に輝く姿を観ている

それでも、我々にとって、この大峰山系の連なる姿は特別だ
しばし、その見慣れた特別な姿に立ち止る

尾根が広くなった白サコには、これでもか、とばかりに赤、ピンクのテープ
確かにここでは西へ迷い込む事例がネットでも散見されるが
ここまでテープだらけなのは違和感を覚えてしまう

この白サコからのトラバース道を、尾根に直登する辺りの森
春にはシロヤシオ、アケボノツツジの紅白の花が乱れ咲き
秋には幾重にも織り成す錦秋が輝く

この森が恋しくて
この森が歩きたくて大台ヶ原に来る

そう云っても言い過ぎでは無い

トレイルを外して尾根芯を踏み跡を頼りに詰めると地倉山だ
ここにザックをデポしてマブシ嶺へと進む

雷峠なんて、素敵なネーミングの峠を越え
真っ直ぐに南へと下ると、そこがピーク

西には、上下にうねる竜口尾根、その向こう
大峰山系の稜線が南へと続く姿

東を振り返ると遥か熊野灘の水平線
そして折り重なるように半島のシルエットが浮く

大台ヶ原を「空と海をつなぐ台地」だなんて
勝手に名付けているけれど、この光景を見ていると
なんだか似合っているかもしれないな

東西南北を見渡しては、ため息をつき
短い秋の午後の輝きを全身に浴びた

帰阪のたびに、いつもランチを頂いて恐縮するが
今日もルネさんお手製のおいなりさん、豚汁で
美味しく、心温まる時間を過ごす

さぁランチタイムの後は、標高差300mをゆるゆると登り返しだ
この登り帰し、トップでペースを速めて進む
何故なら、皆さんと共有したい時間が待っているからだ

その時間は限られたものなのだ

帰りは古道のトラバース、紅葉樹林の合間から
空と海をつなぐ台地を見上げながら進む

白サコまでハイペースで戻ると、小休止
そこからは、時計を睨み、調整しながら尾鷲辻へ戻る

さぁ、いい感じの時刻だ、ほら空が染まって来たぞ

山仲間たちと共有したかったのは、この夕景だったが
残念ながら居座る雲が、夕陽を遮る

いや、もう少し待とう
きっと、きっと

ダウンを着込み、グローブを着け、震えながらその時を待つ

すると、雲の切れ間から徐々に夕陽が現れ
我々の立つ正木峠を染めて行く

大峰山系の稜線を照らす光は、まさに神々しく
そこに神が住むことを示しているようだ
4人はそのシーンの中に溶け込んだかのように佇む

秋の夕陽が、立ち枯れの峠を、熊野灘に浮く雲を
そして大峰のシルエットを染めて行く
このドラマティックな夕景に立ちたかった
山仲間と一緒に立ちたかった

そんな密かな想いの通り
皆で仲良く、大台ヶ原の秋に染まった

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コメント

コメント一覧 (6件)

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    尾鷲道・・・ 素敵なルートですね。
    私もようやく昨年に独りで歩きました。
    最後の夕暮れの写真は素敵ですね。心に染みる風景ですね。
    大台ケ原はスロトレにさんにとってもそうかもですが
    私にとっても登山を始めるきっかけになった場所です。
    夕暮れを眺めに行きたくなりました。 0

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    palletさん

    ありがとうございます
    でも、本当の夕景は
    もっともっと神々しく美しかったのです
    そこは私の腕前では画像には映りませんでした^^; 0

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    orisさん

    あー、そうでしたか、orisさんにとっても
    大台ケ原は特別な場所だったのですねー
    私も、未だに季節問わず歩きたくなる山です
    特にこの数年は尾鷲道が大好きです
    紅葉は終わりかけでも、ぜひ歩かれてくださいね^^ 0

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    いやぁ・・・

    >この森が恋しくて
    この森が歩きたくて大台ヶ原に来る

    スロさんの思いがぐいぐい伝わってくる写真たちに
    私の心がざわつきました。
    そんなふうに思い入れのできる山があるって
    シアワセですよね(*´∀`*)

    ルネさんの笑顔、最高♪
    いつもながらかっこいいなーー
    背筋がピン、と伸びた感じ、見習いたいです。

    イマドキ、手づくりのおいなりさんって
    なかなかいただけない様に思います。

    また行きたいなーーー、大台ケ原。

    0

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    cyu2さん

    ありがとうございます
    帰る山、これがあることの幸せは
    我ながら、なんて贅沢なんだろうかと思います
    cyu2さんに、もっと知って欲しい、歩いて欲しい
    近畿の山があるんだけどなぁ^^
    0

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