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猫がいた夏 ラブ・ストーリーは突然に



この夏のひとつの物語
それは、ある日の朝突然の出会いから始まった

庭の花壇とプランター菜園に水をやり、嫁さんのお弁当をつくり終え
NHKおはよう日本を眺めながら、いよいよ東京オリンピックかぁ
なんて、寛いでいたとき、カーテンの向こうに何かの動く気配
ん?なにか黒い影が?
そーっとカーテンを開けると、ゴミ箱の上にそれが座っていた

ニャンコだ

しばし見つめあう二人(いや、一人と一匹)
少し窓から顔を近づける、逃げるだろうなと思ったら「ミヤァ」と一鳴き
その鳴き声、小さく震える瞳、きちんと揃えられた真っ白な足先
まるで吸い込まれるように惹かれて、ずっと見つめあっていた
そこへ起きてきた嫁さんに、小さな声でネ・コと指さすと
へ?ネコぉ~?と
例によって不必要にデカい声を出したおかげでニャンコは逃げ去った
分かってるやろな?
ヒマやからって、ごはんなんかあげたら住み付かれてたいへんやで?
来ても知らん顔するねんで?分かってる?
駅まで送る車の中で何度も念を押されるが、オレだって分かってるさそれくらい
(っつーか、ヒマって決めつけんなって)
それに、そもそも犬派だ、犬って単純そうなカンジが可愛いけど
猫って何考えてるか分からないし、ずる賢こそうで苦手なのだ
そんな出来事も忘れてお昼休み
例によって嫁さんのお弁当の残り物で、つつましくランチしてると
窓の外にまた気配、そして「ミヤァ」
えー?お前まだ居たのぉ?ずっと?ここに????
「ミヤァ」
返事してるよ、こっち見つめて
お前さぁお母さんは?どこから来たの?どこの家なの?
「ミヤァ」
その鳴き方が不憫で可哀そうで、冷蔵庫の中からポールウィンナーを選び
小さく小さくちぎってやって、ひとつ投げる
「ミヤァミヤァ」
おねだりしてるよこれ・・・
怖いオバさんには内緒だからな?分かってるよな?
「ミヤァ」
そんな出会いが始まりだった

コメント

コメント一覧 (2件)

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    スロトレさん、ご無沙汰です。
    続きが気になります。
    って猫を見つめる目はもう暖かいですやん。
    私は猫派です。ですが、飼ってません。
    ペットは自分より早く死ぬので辛すぎるのです。
    子どものころに飼っていたインコが死んで大泣きしました。 0

  • SECRET: 0
    PASS:
    orisさん

    なるほど猫派なんですね
    なんとなくorisさんの優しいカンジが猫派っぽいですね^^

    >って猫を見つめる目はもう暖かいですやん。

    てへへっ、お恥ずかしい(^^;
    続編、そんなに期待されると困りますが~ぼちぼちUPしますね 0

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