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情景 山小屋の夜・丸川山荘にて



山仲間から絶賛されている山小屋がある
その山荘のサイトに記されている案内は

  灯るランプのゆらめき
  ストーブではじける薪の音
  満天の星に融けてゆく一条の煙・・・
  山小屋の「時の流れ」が静かに息づいています

ふむ・・・正直言うとベタな、よくある感じだぞ?
でも山仲間たちは、そろって絶賛なのだ
その魅力は何だろうかと、興味津々だった



その山荘に泊まる機会がやっと訪れた
正直言ってその外観は、ある意味奇跡的な佇まい
これは実際に見てみないと伝わらないだろう、一言で表すと「ボロい」
いや、本当にボロくて(ごめんなさい!)見た感じ営業小屋とは思えないほどだ




その趣のある小屋で我々を笑顔で迎えてくれたのは
山仲間たちが揃ってほれ込んでいる小屋主の只木さん
トレードマークのバンダナを巻いた、小柄だけどがっしりとした体躯
素朴な語りと笑顔は、チャーミングの一言に尽きて、抱きしめたくなるほどだ

なるほどね
この小屋に、皆なが惚れ込んでる訳が分かったよ





この日は我々が5名+2名の計7名だと事前に聞いてた
小屋は只木さんおひとりで賄っていることを気遣って自炊だ
ストーブ前に陣取って、次から次へと手料理に舌鼓

食べては呑み、呑んでは食べて、山小屋の夜は更けてゆく
その暖かな「時の流れ」を過ごしていると、小屋の魅力は只木さんだけでは無いことが分かって来た
もう一つのヌシは、入り口すぐに佇む薪ストーブとランプだ




丁寧に薪をくべては火力の調整をするストーブ
湯を沸かし、宿泊者用に鮭や卵焼きをアルミホイルだけで調理され
味噌汁を作り、コーヒーを淹れる、まるで手品のように

そんなストーブを操る只木さんの姿と炎を眺めているだけで
何故だか幸せになれるのだ




ストーブから漂う薪の香り
夕餉の鍋から立ち上る湯気
パチパチと薪が爆ぜる音
夕暮れと共に灯されるランプの柔らかな明かり

こんなにも旅情と郷愁を感じさせる空間が他にあるだろうか


山仲間との会話
只木さんのつぶやき
薪ストーブの香りとランプの灯り
可笑しくて、美味しくて、暖かくて
そして何故か懐かしい山小屋の一夜に、山仲間と同様
完全に、この奇跡的な佇まいに惚れこんでしまった
さぁ、次は雪の季節
凍える稜線で風に吹かれ、かじかんだ手をストーブに翳し
只木さんの淹れてくれる熱いコーヒーを頂く
その情景を思い浮かべるだけで嬉しくなっている

コメント

コメント一覧 (4件)

  • SECRET: 0
    PASS:
    >小屋は只木さんおひとりで賄っていることを気遣って自炊だ
    あのメンバー(bebeさんのところでも拝見してました^^)だったら、
    自炊に違いないと只木さんも思ってらしたはず(^^ゞ
    で、私が丸川荘を初めて見たのはたぶん20年以上前だけど
    そのころからちょっとボロかったような気がする…
    って、只木さんごめんなさい(^^; 0

  • SECRET: 0
    PASS:
    palletさん

    にっ、20年前から?ボロかったですって?
    って、何度も言うとほんと怒られますね、ごめんなさい(^^;
    いや、でもほんと味がありますよあの佇まい、それに
    何と言っても只木さんのお人柄、惚れちゃいました^^ 0

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