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丹沢山地に再び恋した日 塔ノ岳

■山行日:2020年02月01日(土)
■山:塔ノ岳
■目的:丹沢への一歩
■ルート:大倉(07:30)-山頂(11:30-13:30)ー大倉(16:30)
足腰がサビついてるような気がして焦っていた
何故なら、登山からしばらく離れているからだ
最後にちゃんと歩いたのは何時だった?どこだった?
年明けの葛城山なんて、90分も歩いていないし
上高地は距離こそあるものの、登ってないし
ってことは11月の日向山?って、あの山だって、たかだか500m
 
ヤバいなぁこれじゃ・・・
今の時期でも、せめて標高差1000mオーバを歩ける山はどこだ?
どこでもいいぞ、と頭の中でつらつら思い浮かべていて気が付いた
丹沢があるじゃないか

「はだの桜みち」から見上げる朝焼けの丹沢山地は
期待していた雪もなく、おまけに今日は気温上昇との予報
 
さっそく林道で汗をかき、観音茶屋で既にアウターを脱ぎ
雑事場でベストを脱ぎ、あぁもう脱ぐモノないぞ、ってくらいの暑さ
しかもパンツもシューズも、雪山用のハードタイプ
何故にオレはこんな山に、こんなスタイルで来たんだ?
これじゃ半Tシャツで良かったくらいだ
初めて歩く山、初めて歩く大倉尾根
薄暗い森に朝陽が射し、右手にはときおり海が見え
ほら、今度は左手に、樹林の合間からもう富士山だ
いい道じゃないか、バカ尾根なんて呼ばれるのが不思議だぞ
と、見晴茶屋を過ぎ、ちょいと階段を上り駒止茶屋辺りで
やっと風が通るようになり、少し楽になる

大倉から標高約700mで小さな小屋、堀山の家
なんと微笑ましい建ち姿だろうか、思わずここで座り込む
樹林の合間に覗く富士山は、グっと近づいた気がする

薄暗い部屋ではストーブの火が揺れ、なんだか居心地良さそう
ちょっと熱いコーヒーでも、と誘われそうになったが堀山の家を離れた
 
富士山の姿と、小さな小屋に癒されたのも束の間
ここからの登りが、いよいよ核心部か
なんだよ、この連続階段、しかもハバが歩幅と合ってないぞ

戸沢分岐の休憩場所では、大きなベンチに倒れ込んだ
なんだこの暑さ、なんだこの階段、なんでこの靴このパンツ
やっぱバカ尾根じゃないか!と尾根と自分を呪う情けなさ
 
そんな姿をシカが笑って見てるような気がした
ここからは、もうトボトボ歩き
後ろからシルバー軍団に抜かれても、どうぞどうぞ
だってオレ登山は三か月ぶりだもん、心の中でブツブツ
堀山の家から一気に350m詰めると、花立山荘
ここからの富士山ビューも爽快だ
しかし、すでに脚がもつれてる状態、大丈夫かオレ
富士山はもちろん美しいけれど、その手前の尾根も
なんだか気になるな、と地図を広げると、やはり鍋割山への尾根だ
そうだ、鍋割山から見たあの尾根と、蛭ヶ岳の姿に惹きこまれたんだ
3年の前の2月あの日、この山域を絶対歩くぞと、そう決めたんだ
そんな事を今更思いだしながら、まだまだ続く階段を進む
もう脚はただの惰性で動いてるだけ
金冷しの道標であと600mと分かると、お!あと600か?
いやいや、まだ600も?とここからの行程が長いのか、あと少しなのか
自分でもよく分からなくなっている

ほんと大丈夫かオレ

最後の階段を詰め終えると塔ノ岳山頂
富士山よりも、南アルプスの白い稜線に目が釘付けとなる
そうなんだ、こんな風に見えるんだ
振り返ると海原に大島
もちろん目の前に富士山

そりゃこれだけのヒトが集まるよ
うんうん、このバカ尾根登ってでも、この大展望だもの
ザックを降ろして一息つくと、一番気になっていた方向
丹沢山地の主峰を臨むべく尊仏山荘の裏手へと進む
あぁこの姿だ
気になるぞ、やはり気になる
と立ち尽くす横を過ぎてゆく同年代のペアに声をかける
 
「丹沢山まで?1時間もかかりませんよ、アイゼン必要だけど」
ふぅむ
そうか、そうなんだ・・・久々の登山、もう既に脚はキてる
けど1時間?だったら行けるかも
この美しい稜線の向こうに行けるかも
と、思ったらもうカラダは動いていた
スパイクを付けて、雪と氷のトイレイルをザクザグ下り
そして登り返し、また下り、っておい!なんだこのアップダウン
と悪態をついてると、階段の登りで左腿裏が攣り
あまりの痛さに転げ落ち、雪の上で悶絶・・・
 
もう
もう止めようよ今日は
しばし、転がったまま冬の空と南アルプスを眺め想いにふける
悔しいけれど胸は暖かい
何だろう、この想い・・・
久しぶりに、ここを歩きたい!と思える山が目の前にある
その焦がれる想い、青空、どんどん冷えてゆく稜線の風
いいなぁ山って、こんな想い、しばらく忘れてたよ


カラダの芯まで冷え切って、重い脚を引きずりながら
またアップダウンを塔ノ岳へと引き返す
雲に隠れ始めた富士山を前に遅いランチタイム
 
次はいつこの山に来れるだろう
出来ればもう一度、真っ白な丹沢を歩いてみたい
向こうに並ぶ稜線
蛭ヶ岳
檜洞丸
 
コンパクトにまとまりながらも山深く
我がホームグランドである大峰を想い出させてくれる山地
また来るよ、絶対に来るよ
って、その前にだ、これから7キロ階段降るのかぁ
ったくバカ尾根だよ、大丈夫かオレ
丹沢山地に(再び)恋した日に

コメント

コメント一覧 (2件)

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    こんにちは。
    スロさん、大倉尾根初めてでしたか。
    階段すごかったでしょう!
    なのでここは、私は階段が隠れる雪の季節に歩きに行くようにしています(^^ゞ
    今年はどこも雪が少なすぎて残念でしたが
    でも、こんないいお天気の日だったら、階段苦も何のそのでした…ネ!
    0

  • SECRET: 0
    PASS:
    palletさん

    そうなのです、大倉尾根デビューだったのです
    あの階段!ほんと後半!は泣かされました^^;
    雪が多いと埋もれるんですねー?そんなときに
    歩いてみたいけど、来シーズンも暖冬かもしれませんね
    でも確かに青空と展望は最高でした!
    0

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