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モノクロームの花道・高見山

 ■山行日  2012年02月18日(土)
 ■山    奈良県:高見山
 ■目的   同窓会
 ■メンバー ルネさん

横殴りの雪の中、奈良県は宇陀に向かうと、山友のルネさんをピックアップする
今日の目的は木梶山から馬駆ヶ場、そして赤ゾレ山までのスノーハイクだったが
折しも大寒波到来・・・
私が単身赴任先から帰って初めての山行、こんな荒れた天候になることもないのに

高見トンネルへ向かう路面の凍結具合から、どう見ても木梶山への林道を進める状況ではない
杉谷集落の辺りから、そんな諦め感が漂う・・・

ル:もー、あきらめて高見山でもエエんちゃう?スロトレさん高見山、もの足りへん?
ス:あのぉ・・・告白するとですね、ボク高見山て未踏なんですよね
ル:またぁ、笑かそ思うて、、、ヴぇー?マジで?ホンマに未踏なん?行こ、高見山に決まり!

山友が疑うのも無理は無い、近畿のマッターホルンとの名も高き、この高見山
関西のハイカーなら誰しも一度は、その霧氷を目当てに登っているはず、名峰なのだ

初めての登山口には東吉野村の観光ポスター、これでもか!みたいな紺碧の青空に霧氷
そしてコピーは

冬の花道 高見山を歩こう

なるほど、冬の花道ね、今日も霧氷の花は満開だろうけど、天気があいにくだなぁ
こんな寒波の中バスから降りては登山口へ消えてゆく高齢者のグループを追う
なんの変哲もない杉林を過ぎると、台高が望めるフラットな場所に出る
鉛色の空、ちらつく雪に視界はゼロ
そのまま小峠に向かって薄暗い登山道を先行の高齢者グループを抜きながら黙々と進む
カチンコチンに凍った林道を跨ぐと、だんだんと勾配もキツくなり、やっと想像していた山道となる

私にとっての高見山
それは急登、そして風が強く、その風が霧氷を更に美しくさせている、そんなイメージだ

そのイメージ通り
いつの間にか急登になったかと思うと、周囲が全て凍て付いた世界
この色の無い、モノクロームの世界が、毎シーズン歩いていた厳冬期弥山行を彷彿させる

完全に全てが凍てついた世界、生命の存在を感じさせない世界に
やっと雪山を歩いてる実感が湧き、少しづつハイテンションになって行く自分が分かる

前を行くルネさん、そこだけ色がある背中を追って黙々と進みながら
ふと後方を見上げると、一瞬の青空だ

その刹那
凍てついた霧氷に生命が宿る
今までのモノクロームから、一瞬にしてアイスブルーに染まった空間に霧氷の花が開く

冬の花道

ここまでのモノクローム、背中までゾクゾクするような凍て付く世界も素敵だけれど
このアイスブルーに生まれ変わるシーンに遭遇したことに感動した

まるで、初めての雪山みたいだな、なんて苦笑い
何故か、それほど新鮮だった
それは、名峰高見山へ初めて踏み込んだ私ならではの想い込みかもしれないけど

青空に雪が舞う中を、避難小屋まで急ぐ
まだ空いている小屋の中で二人ぶんの席をとって山頂へと向かう

残念ながら山頂では再び鉛色の空へ戻る

ル:せっかくやし、ツーショット撮影して皆に送ろか♪
ス:もしかしたらまた晴れるかもしれませんよ!ランチの後にしましょか♪

ハイな同級生(?)二人は、小屋で賑やかにランチ

『二人減ったから今日は特別ですよ』
とルネさんが用意してくれた豪華なうどんを頂く♪
熱々のうどんを”ふぅふぅ”しながら食べるのは冬山の最高の贅沢だ

ランチの後、再び山頂に向かう

ス:あ、あ、今、今晴れてますよー
ル:あー、ちょっと待ってー!

慌てて、その場に居あわせた単独の方に 強引に カメラを押し付けるルネさん

単:なんかランプ付いてますけど?
ル:あー、もー、適当にシャッター押してくださーい

ル:ほら、あのツーショットだけ送ったら、うっしっしっ
ス:ですね、お二人さん、きっと悔しがりますよね
ル:へへへ
ス:ふふふ
ルス:ほぉーほっほっほっ

実は今回は、私の転勤にお別れ会を何度も企画してくれたのにドタバしてて実現出来なかったので
私から皆さんに”同窓会”と銘打って声をかけたのだ
でも、山仲間の中心メンバーである、おやじさんは先約あり
単独行さんは二日前に仕事の都合でドタキャンと、ちょっと残念な結果だった
でもルネさんは、”その分、二人で盛り上がりましょ!”なんて張り切ってくれていたのだ

赴任先から帰っても、こうして暖かく迎えてくれる山仲間がいる
二人欠席でも、中止にもならず盛り上げてくれる山友がいる
私はなんて幸せモノなんだろう

しかし・・・
その”二人で盛り上がった”証拠写真となるはずだった山頂でのツーショット
ルネさんのカメラには、メモリカードが入っていなかったと言う
なんとも、トホホなオチが着きましたとさ 
 

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モノクロームに凍て付く森も、アイスブルーに映える霧氷も
久々に台高山系を歩く私には眩しくて・・・
なぜ今までこの山を歩かなかったのか?
いや、いつか来るこの日のためにとっておいたのかも?

なんて、一人きり
薄ら寒い上州の片隅で、遥けき台高を想いながら
  

 
.     
 

コメント

コメント一覧 (10件)

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    あれっ
    本編での初レポは上州のお山じゃなかったん?
    まぁメモリーカードも入れ忘れてなかったようで
    良しとするか??? 0

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    久しぶりの山レポよかったです。
    以前より表現が幾分か文学的になったような・・・ 
    初高見山ですか?私も意外でした。でも、いい山でしょう?
    私も一日違いで登っておりました。幸せなことに青空でしたよ。
    http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-169968.html
    遠い所に行かれたのはさみしい気持ちですが、これからも応援しています。
    「ラスト・ラブレター」のコメントにも書きましたが、スロトレさんは私の山の師匠です。がんばってください!山レポ楽しみにしています。
    0

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    ほぉー高見山は初めてでしたか?
    モノクロームの花道はピッタリのタイトルですね!
    トホホなオチもスーさんルネさんらしくておもろいですワン!
    上州のお山レポも待ってますよ~ 0

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    今冬、まさか自分は行くことないだろうと思っていた雪山をはじめて歩きました。
    寒さで顔痛いし鼻水はとまらず…でしたが(笑)
    真っ白な、しんと静まり返った世界は幻想的で不思議な魅力がありました。
    スロトレさんのような素敵な写真は撮れませんでしたが、心に刻まれています。

    わたしもスロトレさんの上州の山レポ楽しみにしてます!
    ちょっとずつお気に入りのモノや場所を増やしてもらって、上州が薄ら寒さを感じない場所になりますように♪ 0

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    8739さん

    >本編での初レポは上州のお山じゃなかったん?

    んなことは一度も言っておりませんが?
    私まで画像無かったら、大笑いですよね^^ 0

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    橿原 太郎 さん

    良かったですか、それはそれは喜んで頂いて♪
    でもね
    橿原 太郎 さんのヤマレコ、見るんじゃなかった^^;
    あんな青空だもの、って、分かってはいましたけどね~
    でもちょっぴし悔しいですよ
    どうもありがとうです 0

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    たかっさん

    >トホホなオチもスーさんルネさんらしくておもろいですワン!

    いえいえ、オチはルネさん!
    私は関係ないので、そこんところよろしくです^^ 0

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    Mrachさん

    >真っ白な、しんと静まり返った世界は幻想的で不思議な魅力がありました。

    あー、それです、それ
    それがね、どんどクセになって、いつの間にか顔が痛いとか
    鼻がちぎれそうとか?そんなの忘れられるようになるんですよね
    って、急にそこまではなりませんが・・・
    心に刻める風景が残ったのなら、最高の山行ですよ♪

    あ、上州が薄ら寒いのではなくて、この見知らぬ土地での
    一人暮らしこそが”薄ら寒い”のです
    表現が悪かったですね、ごめんなさい
    今ね、毎日いろんな発見があって、楽しんでますよ上州
    しっかし、今晩は赤城おろしが、めーっちゃキツいですね^^; 0

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    ご無沙汰しています。
    なにやらブログが止まったようで寂しく思っていましたが・・・
    んな訳もなくココにいらっしゃいましたか!
    「結構逆出張もあるのかな?」なんて勝手な解釈をしていますが、そうであって欲しいなと思います。
    寒風吹き上げる高見山、素晴らしい冬景色に感動ですね~☆☆☆ 0

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    すぎちゃん

    ごめんなさい、コメント気づきませんでした
    ブログ、ぼちぼち再開してます
    とは言ってもご覧のとおり山ネタはこれだけですが^^;
    関西の山はすぎちゃんレポに期待してますね 0

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